めぐめぐです。こんばんわ。
今日は,新大阪に前泊しています。
明日から,JR吹田駅の近くの某工場で3日間,
非破壊検査の講習会の,講師をしてきます。
さて,タイトルの件ですが,
MT3(磁粉探傷試験レベル3)の手順書問題(C3)を,
今回も,忘れないうちに,まとめてみました。
次回,MT3を受験する人のため(もしかして,自分のため?)に,
少しでも,お役に立てれば嬉しいです。
※解答例などは,袖ケ浦在住非破壊検査屋さんのブログも,
ぜひ,ご参照くださいませ。
#####
磁粉探傷試験レベル3(MT3)手順書(C3)の問題例(2010年秋期)
試験日:2010年11月6日(土)
試験時間:13:35~14:35
試験場所(東京会場):
TFT(東京ファッションタウン)ビル 東館9階910会議室
【仕様書】(仕様書番号:MT3-000)
図1 機械部品の形状および寸法
・試験品:機械部品,10個
・材質:S35C
・形状および寸法:図1
・探傷面は機械加工面(▽▽▽)
・試験範囲:内径面,両端面を除く全表面の,全ての方向のきず
・判定基準:2mm以上のきずがあってはならない。
・準拠規格
JIS Z 2320-1:2007 非破壊試験-磁粉探傷試験-第1部:一般通則
JIS Z 2320-2:2007 非破壊試験-磁粉探傷試験-第2部:検出媒体
JIS Z 2320-3:2007 非破壊試験-磁粉探傷試験-第3部:装置
【問題文】(何となく,こんな雰囲気)
仕様書「MT3-000」に示す機械部品を,標準試験片確認方式で
標準試験片を用いて磁化を確認する磁化方法を採用する場合に,
手順書に記載すべき「試験装置と磁粉探傷試験材料」
および「試験方法」を記述せよ。
また,探傷に必要な磁界の強さを2000A/mとする時,
推奨する磁化方法と必要な磁化電流値について,
具体的な設定手順を記述せよ。
【解答内容】
1.試験装置と磁粉探傷試験材料
2.試験方法(観察,判定,記録を除く)
※磁化電流値の設定は,次の解答欄に記述すること。
3.磁化電流値の具体的な設定手順
【問題および解答用紙について】
・JIS Z 2320-1:2007は,本物?が丸ごと貸与される。
(解説を含む全てのページ)
※今回の場合は,解説の記載内容も重要
・仕様書は,別紙(いわゆる問題用紙)で配布される。
・解答用紙は,問題文と解答欄1~3とを合わせてA4の表裏1枚。
・解答用紙のおもて面は,上半分が受験番号記入欄と問題文,
下半分が解答欄1である。
・解答用紙のうら面は,上半分が解答欄2,下半分が解答欄3である。
・実質的に記入する分量は,A4で1枚半程度である。
【今回解答した内容で気になる点】
・「磁粉探傷試験材料」とは,何のことか。
試験品の材料? あるいは,検出媒体(磁粉等)?
→試験品の材料を記入した。が,間違いっぽい。
・「電流貫通法」の磁化電流は,普通の直流でいいのか
(単相半波整流等の脈流の方が適当?)
→変なことを書くと面倒なので,ただの「直流」と記入した。
が,この場合「実効値」と言う表現が適切なのか。
(「平均値」と書くべき?)
・円周方向のきずは,「コイル法」と「磁束貫通法」のどちらが適当か。
→「コイル法」を採用した(MT2実技試験の試験品と同じ形なので)。
・磁界の強さ2000A/mは,実効値での指示か?
波高値であれば,以下の解答例は間違い。
・2000A/mの磁化電流(実効値?)を満足させる方法は?
→JISの解説図を参考に,A2-7/50(直線溝)を用いることとした。
電流を半分にして,A1で確認し,
A1-7/50×2で記述することも考えたが…。
・コイル法のL,Dの決め方について
→継鉄棒を含めた試験品の長さがコイルよりも長いので,
Lはコイルの長さとした。
Dは,内径を差し引いた断面に等価な直径とすべき?
(最外径としても,安全側だが…)
・標準試験片確認方式では,
磁化電流値の計算を併用してもよいはずだが,
題意において,計算を併用するのは適切であったのか?
・磁化電流値の計算で,φ40/φ30=1.33<1.5なので,
最外径の磁化電流を求めればOK,という記述をするべきだった?
(「手順書」に書くべき内容ではないが…)
・標準試験片で磁化を確認するので,
試験装置として,テスラメータは不要だったかも。
・検査液の性能確認は,
工程確認方式の「タイプ1対比試験片」でもよい?
今日は,新大阪に前泊しています。
明日から,JR吹田駅の近くの某工場で3日間,
非破壊検査の講習会の,講師をしてきます。
さて,タイトルの件ですが,
MT3(磁粉探傷試験レベル3)の手順書問題(C3)を,
今回も,忘れないうちに,まとめてみました。
次回,MT3を受験する人のため(もしかして,自分のため?)に,
少しでも,お役に立てれば嬉しいです。
※解答例などは,袖ケ浦在住非破壊検査屋さんのブログも,
ぜひ,ご参照くださいませ。
#####
磁粉探傷試験レベル3(MT3)手順書(C3)の問題例(2010年秋期)
試験日:2010年11月6日(土)
試験時間:13:35~14:35
試験場所(東京会場):
TFT(東京ファッションタウン)ビル 東館9階910会議室
【仕様書】(仕様書番号:MT3-000)
・試験品:機械部品,10個
・材質:S35C
・形状および寸法:図1
・探傷面は機械加工面(▽▽▽)
・試験範囲:内径面,両端面を除く全表面の,全ての方向のきず
・判定基準:2mm以上のきずがあってはならない。
・準拠規格
JIS Z 2320-1:2007 非破壊試験-磁粉探傷試験-第1部:一般通則
JIS Z 2320-2:2007 非破壊試験-磁粉探傷試験-第2部:検出媒体
JIS Z 2320-3:2007 非破壊試験-磁粉探傷試験-第3部:装置
【問題文】(何となく,こんな雰囲気)
仕様書「MT3-000」に示す機械部品を,標準試験片確認方式で
標準試験片を用いて磁化を確認する磁化方法を採用する場合に,
手順書に記載すべき「試験装置と磁粉探傷試験材料」
および「試験方法」を記述せよ。
また,探傷に必要な磁界の強さを2000A/mとする時,
推奨する磁化方法と必要な磁化電流値について,
具体的な設定手順を記述せよ。
【解答内容】
1.試験装置と磁粉探傷試験材料
2.試験方法(観察,判定,記録を除く)
※磁化電流値の設定は,次の解答欄に記述すること。
3.磁化電流値の具体的な設定手順
【問題および解答用紙について】
・JIS Z 2320-1:2007は,本物?が丸ごと貸与される。
(解説を含む全てのページ)
※今回の場合は,解説の記載内容も重要
・仕様書は,別紙(いわゆる問題用紙)で配布される。
・解答用紙は,問題文と解答欄1~3とを合わせてA4の表裏1枚。
・解答用紙のおもて面は,上半分が受験番号記入欄と問題文,
下半分が解答欄1である。
・解答用紙のうら面は,上半分が解答欄2,下半分が解答欄3である。
・実質的に記入する分量は,A4で1枚半程度である。
【今回解答した内容で気になる点】
・「磁粉探傷試験材料」とは,何のことか。
試験品の材料? あるいは,検出媒体(磁粉等)?
→試験品の材料を記入した。が,間違いっぽい。
・「電流貫通法」の磁化電流は,普通の直流でいいのか
(単相半波整流等の脈流の方が適当?)
→変なことを書くと面倒なので,ただの「直流」と記入した。
が,この場合「実効値」と言う表現が適切なのか。
(「平均値」と書くべき?)
・円周方向のきずは,「コイル法」と「磁束貫通法」のどちらが適当か。
→「コイル法」を採用した(MT2実技試験の試験品と同じ形なので)。
・磁界の強さ2000A/mは,実効値での指示か?
波高値であれば,以下の解答例は間違い。
・2000A/mの磁化電流(実効値?)を満足させる方法は?
→JISの解説図を参考に,A2-7/50(直線溝)を用いることとした。
電流を半分にして,A1で確認し,
A1-7/50×2で記述することも考えたが…。
・コイル法のL,Dの決め方について
→継鉄棒を含めた試験品の長さがコイルよりも長いので,
Lはコイルの長さとした。
Dは,内径を差し引いた断面に等価な直径とすべき?
(最外径としても,安全側だが…)
・標準試験片確認方式では,
磁化電流値の計算を併用してもよいはずだが,
題意において,計算を併用するのは適切であったのか?
・磁化電流値の計算で,φ40/φ30=1.33<1.5なので,
最外径の磁化電流を求めればOK,という記述をするべきだった?
(「手順書」に書くべき内容ではないが…)
・標準試験片で磁化を確認するので,
試験装置として,テスラメータは不要だったかも。
・検査液の性能確認は,
工程確認方式の「タイプ1対比試験片」でもよい?
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