父の手の話〜先祖供養のその後〜
次のチャプターに移る前に、ほっこり話をひとつ。
これは先祖供養した後のお話です。
父が、私の頭を撫でに来てくれたのです。
父は2度にわたり現れてくれました。
1度目の時、(姿が現れる、というより、気配が現れる、の方が表現としては正しいです) 私はベッドの中にいました。
父は私に
「辛い思いをさせて悪かった」
と言いながら、私の頭を撫でてくれたのです。
私は頭を撫でてくれる父の気配を感じながら、溢れてくる涙と、込み上げてくる過去の辛かった時の感情でいっぱいになり、布団の中で泣きました。
そのうち父の気配は無くなったのですが、その後もしばらく涙が止まることはありませんでした。
辛かった時の記憶でいっぱいになりましたが、父の手の感覚は、嬉しいような、懐かしいような、なんともいえない癒しの体験でした。
2度目も同じ様に、私が布団の中にいると父の気配が現れて、「辛い思いをさせて悪かった」と謝りながら頭を撫でてくれました。
1度目から数ヶ月くらい経った頃のことだったと思います。
2度目も辛い記憶が蘇ってきて涙でいっぱいになりましたが、とても癒される、そんな体験でした。
父が現れて頭を撫でてくれたのはその2回きりでした。
そして、その体験から20年近く、ずっと疑問に思っていることがありました。
なぜ、父が現れてくれたのが、2回だったのか、ということです。
そして、つい最近、本当の理由は分かりませんが、私なりに腑に落ちる答えに辿りつきました。
、、、1度目は、私に厳しく当たってしまった子育て上の謝罪、そして2度目は父の死後、私に取り憑いて私に負担をかけてしまったことへの謝罪だったのかな、、、そんなふうに思いました。
今でもその時の感覚を思い出すことがあるのですが、父に頭を撫でてもらうというのは、幾つになってもとても癒されて、嬉しい体験です♡