Drマサ非公認ブログ

山口達也そんな重要ではない

 元TOKIOの山口達也さんが酒気帯び運転の疑いで逮捕された。テレビでは報道もワイドショーも大々的に取り上げている。

 釈放は?拘留か?など逐一取り上げている。ついでに最近の山口さんの様子を加えたり、映像を何度も何度も繰り返す。当たり前のようにYahoo Newsでもこのニュース関連が上位を占めていたりする。焼酎何倍飲んでいたとか・・・

 重要な犯罪をしでかしたのだろうか?どうでもいいではないか?ましてや芸能活動もしていない一般人だ。

 「知っているから関心があること」と、「社会的に重要なこと」は明らかに違う。これがニュースの中心にあるということは、ニュースの選択が何を基準になされているのかがわかるというものだ。

 ちなみに交通安全白書(平成30年分)では、「平成29年中における車両等の道路交通法違反(罰則付違反)の取締り件数は648万2,541件で,悪質性・危険性の高い違反としては,最高速度違反が147万8,281件,酒酔い・酒気帯び運転が2万7,195件,無免許運転が2万620件等である」。ちなみに告知および送致件数である。

 山口さんの道交法違反の疑いは、道交法違反の約648万分の1の事例でしかないし、酒酔い・酒気帯び運転が2万7,195分の1でしかない。他27,194件もテレビで取り上げたらいい。実際には年度が違うので正確な数値にはならないが。取るに足りない事件でしかない。見つかっていない酒気帯び運転は何倍あるだろう。

 まさかメディアは警察が「取り締まりを厳しくしなければならない」「警察は努力して検挙している」というPRのためにやっているわけでもないだろう。

 こういうのをメディアリンチという。メディアの暴走だが、それを許容するのは視聴者やユーザーである。メディアは人を裁く権限などない。しかし実態として裁き、当事者の人生を蹂躙しているとは思わないのだろうか。

 メディアリンチ的な出来事で有名人の自殺者が出ているではないか。どうしてメディア側にそういう意識は生まれないのだろう。優先されていることが狂っていると思う。確かにフランス革命の頃から、ニュースはスキャンダルばかりが中心だが・・・テレビの報道がタブロイド紙になっていることぐらいは反省した方がいい。

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