なにしろ・・
最晩年のリキのシンに対する攻撃・・本当に凄まじかった
こないだびぃこと学んだ[白オオカミ]そのもの
白オオカミの天敵は白オオカミ
生体的には10年位の寿命は、半分にもならないという。
縄張りに入ってきたものは、一切容赦しない。徹底的に攻撃して息の根を止める
その映像は、リキそのもので心底ふるえた
今年の2月頃リキの意向よりシンの足を優先し、遠出はせず広っぱまででお茶を濁す
その分ココでどうぞ・・・とリードを外すと
のんびりウロウロしているシンを猛然と追いかけ、首根っこをくわえて振り回し、引き倒す
のしかかってこずきまわして・・・ って本気で殺すのか?!と思うほど冷酷極まりない行動だった
それは、昔からリキのお家芸だったけど、さすがに度が過ぎていた
あまりの残酷さにリキを激しく叱責し、シンを擁護する
その間にシンは命からがらまっしぐらに走って逃げだす。家まで飛んでいきそうなほどに
猛烈にリキに悪態を投げつけながら道々帰ったあの頃・・
今思うと
あれは、痛みや苦痛からの一時の逃避術だったか?
自分が先に逝く悔しさからなのか?
それともシンに対して最期の叱咤だったのか?
リキの苦しみをわかってやれなかった
少しも気づいていなかったなぁ
いや・・・いくらか気づいていたよ
でも放置してた。放置してても平気だと思ってた
それよりシンの方が心配だった
医者が口をそろえて言ってた
リキは、おそろしく我慢強い子だ・・って
もっともっと遠出してあげればよかったって思ったってアホ以外の何者でもない。遅すぎる
リキが一番苦しかった一番大事なあの頃・・・・アタシはリキを放置した
だからお前は、自殺を決意したんだね・・・
なのにその最後の強固な意志さえ無理やり阻止して更なる苦痛のみ与えて死なせてしまったね
お前は本当にオオカミさんだったのにね
もっともっと自由に森を走り回って雨にぬれたり木の実をかじったりして暮らしたかったね
せめてその意志を尊重して
エルドラ方面に引っ越せばよかったかなぁ~
そしたらもう少し今でもリキに寄り添えたかなぁ~なんて今更思ったりしてさ・・・
今頃天国で、庭の柿や柚子やザクロに出会あってるだろうか?
大好きな柿が熟すのは、まだ先だけどうんとおあがりよ
残されたアタシタチの分まで堪能してくれ・・・
さっき、すでに更地になっているねえちゃんの元家の前通ったら、丁度ウチが壊されてるトコだった
1本残されてる楓の木が、あまりに細ちいさくなっていて位置関係がイマイチ把握できなかったけど・・
あまりの変わり果てた姿であったけど、あれは、半世紀以上生きてきた楓の木だ
本当に身も細る思いで工事現場に立ち続けているんだな・・・って不憫に思った
寂しくなって工事現場に立ち入って
甲子園の土みたいに、袋にその土ください!って言おうか?!って本気で思ったけど
止めた・・もうアタシのものじゃない
未練たらしいことすんなよ・・って
庭のミンナに言われるな・・・って止めた
今頃きれいさっぱり何事もなかったような平地になってるんだろうな・・・
LIFE GOES ON