細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

メーデー

2006-04-29 22:58:21 | 地元
今日は、地元で3ヶ所のメーデーに出席してきました。天気もよく、どこのメーデーも家族連れでにぎわっていました。良かった良かった。

今年のメーデーの挨拶では、小沢新体制を皆さんにアピールすことに重点を置きました。小沢代表が、小泉政権が崩してしまった地方の再生と、真面目に働く中小企業の経営者や勤労者の為の政治をしようとしていること。政治生命を賭けている小沢代表を支える役員室長として、職責を全うしたいという思い。ありがたいことに、参加された皆さんは、耳を傾けて下さいました。

共謀罪の件では、賛否両論のコメントを頂いています。安全と自由は、ある意味でトレードオフの関係にあります。私は、国家の基本は国民の自由を守ること。安全を守るのは、国民が自由に生きることができる社会を守るためと考えています。断じて、自由よりも社会の安定性や平等を重んじる社会主義には組しません。住民基本台帳ネットワーク、個人情報保護法、そして共謀罪と、社会主義的管理社会を推し進める今の政府の政策には賛成できません。

メール問題でご批判を頂いていますが、民主党としての真相究明とけじめは、前原代表の辞任と、内部報告書の公表です。外部調査報告書は、作成していただいた弁護士グループの了解を得て公開したものです。発表の時期、分量についてブログを読んでいる皆さんに予断を与えてしまいましたが、公表の仕方は、鳩山幹事長が平野総合調整局長に一任し、判断されたものです。メール問題については、率直に申し上げて、私から申し上げられることは出来る限り公開してきました。メール問題への言及は、今回のエントリー限りにさせて頂きます。ご了承下さい。

共謀罪続々報

2006-04-28 16:15:17 | 国会活動
共謀罪の採決はGW明けになりました。世論の盛り上がりが国会審議に影響を及ぼしたことは間違いありません。共謀罪の行方は、GW中の世論の動向に大きく左右されることになりそうです。

夕方の民主党の集会には、外部から経済評論家の森永卓郎さん(私の昔の職場の先輩です)、民主党からは菅直人代表代行が出席します。櫻井よしこさんからも応援のメッセージをいただけることになりました。管理社会の到来は、言論人にとっても深刻な問題となることをアピールできればと考えています。政府の共謀罪に賛成している方々には、民主党案と比較をしていただければ幸いです。

皆さんからコメントを頂いていた外部調査報告書を本日、公表しました。民主党にとっては厳しい中身になっていますが、これを党の再生に生かしていきたいと考えています。

共謀罪続報

2006-04-27 11:30:58 | 国会活動
政府提出の共謀罪に賛成の立場のご意見が寄せられています。民主党は、国際条約に賛成していますので、共謀罪を新設すること自体に反対しているわけではありません。テロや犯罪の増加に対応すべきとの声があるのは理解できるのですが、政府提出法案は二つの面で構成要件が広すぎます。

第一に、対象となる犯罪の範囲の広さです。昨日は交通事故の救護義務違反を例に挙げましたが、4年以上の懲役・禁固の中には、共謀罪とは無縁の犯罪が多数含まれています。第二に、対象となる団体の性質が特定されていない点です。市民団体・労働団体、場合によってはサークル的なグループにまで対象とすることには、私は反対です。

日本の刑法にはすで「予備罪」が存在しており、具体的な犯罪の準備に着手した場合には、罰せられます。話し合いをしただけで罰せられるという共謀罪は、テロなどの深刻な危機に対して、国家として(時に国際的に)断固として対応すべき場合に限定されるべきです。

おこがましいというご批判をいただくと思いますが、私は、自らが権力を取った場合に、守らなければならないものは何かということを考えるようにしています。国民の安全は政治家の最大の課題です。当時に、国民の表現の自由は、権力者にとっては常に悩ましい存在ではありますが、死守しなければならないと私は考えてます。国民の安全と自由をどのようにバランスするかという問題は、常に政治家が問われるテーマです。

今の自民党の方の話を聞いていて率直に感じるのは、常に権力の側にあるという大前提があるということです。権力を持った人間が本気になれば、政治家や特定の国民を社会的に抹殺することは難しいことではありません。そういった権力者を生み出さない努力と、権力者が暴走できない仕組みを作っておくことは、与野党を問わず政治家の役割であると私は考えています。

若干情緒的なエントリーになってしまいました。私は政府提出の共謀罪の成立は何としても阻止したいと考えています。そのために、櫻井よしこさんをはじめ保守派の論客からも支持を取り付け、皆さんにも共感していただけるような戦いをしていきたいと考えています。

共謀罪

2006-04-26 17:37:30 | 国会活動
竹島問題では、多くの皆さんからご意見をいただきました。日本側が主張どおり調査を実行し、韓国側が臨検・拿捕しておれば、国際世論は日本側に味方した可能性があります。ただ、われわれ政治家は、わが国の権益・安全と同時に、丸腰で海洋調査に向かった海上保安庁の職員や家族のことも考えなければなりません。今回のぎりぎりの判断は、やむをえないものであったと私は考えています。

韓国の大統領の竹島を歴史問題を結びつける発言には、日本の政治家として、強い違和感を覚えます。漁業同様、領土問題を棚上げにして資源の共同開発の可能性を探るにしても、日本側が調査する意思を持つこと、そして実行する法整備が不可欠です。このテーマについては、我々も与党と話し合う可能性を排除していません。

さて、今日、新たに問題提起したいのが共謀罪です。話し合いをしただけで既遂の犯罪になる(例えば、万引きの相談をして、次の日に実行を取りやめても有罪になる)というのが、共謀罪の基本的な考え方です。政府案では対象犯罪は619。組織的に行われる凶悪犯罪とは言えない交通事故の救護義務違反のような罪まで対象となります。民主党は、条約で定める本来の組織犯罪に限定し、対象犯罪は306まで減らす案を提案しています。

これまで、住民基本台帳ネットワーク、個人情報保護法、監視カメラなど、自由と治安維持(安全)に関わる問題に関わってきましたが、小泉政権は国民の自由を守ることの大切さと、権力の濫用の危険性に対する感覚が根本的に欠けているというのが私の感覚です。

ここへ来て、ようやくメディアの関心もアップしていますが、このままでは、金曜日に衆議院での採決に持っていかれそうな情勢です。何とか世論を盛り上げてストップをかけるべく、自分のネットワークを使って、最後の戦いを繰り広げています。

竹島問題

2006-04-22 22:40:47 | 国会活動
数年ぶりに風邪を引き、38.6度の熱が出ました。ある方から、知恵熱じゃないかとからかわれましたが、熱を出したからと言って休めるわけではありませんので、ご心配には及びません。帰宅するとバタンキューが続き、ブログの更新を怠ってしまいました。失礼致しました。

引き続き、メール問題のけじめ、小沢民主党、私の役員室長就任と、皆さんから厳しいコメントを頂いています。今の私に申し上げられることは、小沢民主党のこれからを見ていただきたいというに尽きます。小沢民主党の最初の試練が、明日の補欠選挙です。

昨日、小沢代表に同行して千葉7区に入りました。まさかの自転車街宣も、後方から自転車に乗りながら見ていました。小沢代表の出現するところ、異様な盛り上がりを見せていることだけは間違いありません。私も、今日は後援会でかき集めた名簿に電話作戦を行いました。さてどういう結果がでますか。

何人かの方からコメントを頂きましたが、日韓間で竹島を巡って深刻な問題が発生しました。日中間のガス田の問題に引き続き、海洋権益に関わる国際紛争です。この問題には少々うるさい私としては、まず海洋法の解説を少々。

国連海洋法では、沿岸国から200海里の排他的経済水域が認められているのですが、領土の帰属で争いが出てくる場合、排他的経済水域の範囲は大きく異なるものとなります。他国の排他的経済水域で海洋調査を行う場合、当該沿岸国の許可を得る必要があるのですが、領土の帰属に争いがある竹島周辺の場合は、実に複雑な問題が発生します。

ここ数年、韓国が行ってきた海洋調査は、日本が竹島の領有権を主張している以上、国際法違反(日本の場合国内法は存在しません。我々は議員立法(私が筆頭提案者)で国内法を国会に提出していますが、未だ成立を見ていません)です。日本は抗議こそしてきましたが、阻止することはしてきませんでした。この政府の不作為は問題です。少なくとも、海上保安庁の船で警告を発するべきでした。

今回、日本が試みた調査は、竹島の領有権を主張する韓国から見ると、国際法および国内法(韓国は整備済み!)違反ということになります。公船を臨検・拿捕するという韓国政府の主張は明らかに国際法違反で、論外ではあるのですが、その場合、両国間で相当に深刻な事態が発生することは間違いありません。

今回、最終的に韓国が国際会議への名称登録を断念したのは、韓国政府もそのことをよく分かって、そこまで事態を悪化させることを避けた可能性が高いと見ます。もちろん、日本の領土である竹島周辺の海域なのだから、妥協せずに調査してしまえという主張もあるとは思いますが、現実には、韓国に実効支配されてしまっている竹島周辺での海洋調査を試みたことが、韓国の暴走を止めたと見るのが妥当だと考えています。

来週、この件は、担当者を呼んで事後的に検証したいと考えています。今回の件が、日本政府にとって、海洋権益での弱気の姿勢を転換する一歩になれば良いのですが。

技術的誤り?

2006-04-18 19:04:47 | 国会活動
与野党共に補選の応援に熱が入っています。国会の各委員会は開かれていますが、各党の会議は必要最低限のものを除くと開催されていません。私ももう一度、千葉7区には入ろうと思っています。

話は飛びますが、ここ数日、中国政府が東シナ海で船舶の航行を禁止した航行禁止水域を設定したことが、大問題になっています。海洋法上、資源開発や演習をする際は、航行禁止水域を設定できるのですが、その水域が、中間線より日本側にまで伸びていたために大問題となりました。

日本側が、中国側に「懸念」を伝えたところ(私は抗議すべきだと思いますが)、昨晩になって「技術的な誤りがあった」として、航行禁止水域を中国側に留まる水域に修正してきました。日本政府は、これで一件落着という雰囲気です。

中国政府に押されまくってきた海洋権益問題を象徴するような事件に、更に危機感を強めました。党務に専念する日々が始まりましたが、かつて取り組んできたテーマは、どうしても気になります。

コメントについてのお知らせ

2006-04-15 22:50:36 | 細野豪志事務所スタッフ
先日のエントリーでコメントについて注文をつけさせて頂きした。多くの皆さんに関心を持っていただくことはありがたいとのスタンスに変わりはありませんが、どう見ても下ネタとしか考えられないコメントについては、放置することは出来ませんので、こちらの判断で削除させて頂きます。

政治に対するご意見については、厳しいものも残します。ただし、コメントされる皆さん同士でのあまりに辛らつなやり取りがあると、新たにブログを見に来た方がコメントを書きにくいという声があります。読む方々の気分を害さないよう、ご配慮を頂けると幸いです。

がん対策法案の扱い

2006-04-13 15:55:43 | 国会活動
今日の本会議での、消費者契約法の改正案の質疑は、政府と民主党のコントラストが出ていて、聞き応えがありました。「審議拒否は良くない」とのコメントを頂いていますが、今日も本会議も各委員会も開かれていますので、民主党が国会審議を拒否しているわけではありません。

厚生労働委員会で問題になっているのは、民主党が提出している「がん対策法案」の扱いです(コメントに基づいて4月15日URLを加えました。ありがとうございました)。民主党は、政府提出の医療制度改革と並行して、早期に審議入りを求めているのですが、与党サイドがそれを受け付けません。公明党案の目処がたっていないというのが本当の理由のようです。民主党の医療制度の柱である「がん対策法案」を店晒しにしたまま医療制度改革の議論はできないので、公明党案を待たずに民主党案の議論を開始するか、公明党案が出てくるのを待って医療制度改革の議論を開始すべきというのが我々のスタンスです。

皆さんもコメントされているように、55年体制型の審議拒否は国民から受け入れられないと私も思います。ただ、渡部国対委員長が言われているように「国民のためになることであれば体を張っても」という思いを、政治の場で持つことは大切です。問題は、そのことをどうやって表現するかにあります。当面は、厚生労働委員会の理事の粘り強い交渉を見守りたいと思います。


最後にコメントについてひとこと。

多くの皆さんからコメントを頂くことはありがたいことです。なかなかエントリーに反映することは出来ていませんが、すべてのコメントに目を通しています。この間、厳しいコメントを数多く頂いておりますが、メール問題の責任は私にありますので、私自身に対するご批判はお受けします。

ただ、私の友人に対する根拠のない中傷を放置することは出来ません。中村哲治前議員は私の学生時代からの親友ですし、奥さんは私の政策秘書をしていた方です。二人は、今回のメール問題とは全く関係がありません。今後、この件に関するコメントは、ご遠慮頂けますようお願い申し上げます。

役員室長留任のご報告

2006-04-10 17:44:11 | 沈思黙考
小沢代表就任と執行部留任について、皆さんから厳しいご意見を頂いています。私も再度、役員室長の任にあたることになりました。

幹事長から電話をもらったのは8日夕刻。その場で、明確にお断りしました。
1.メール問題で大きな責任があること
2.前原代表との個人的な関係が役員室長として前提となってきたこと
3.小沢代表、菅代表代行、鳩山幹事長の重量級執行部の調整役を担うには経験が不足していること

結局、
1.執行部は全員留任するので一人だけ交代というわけにはいかないこと
2.国会中に党務を混乱させるわけにいかないこと
3.前原前代表とのつなぎ役として残るべし
との数時間の説得を受けました。「それでは役員室長代理なら」と最後まで粘ったのですが、受けざるを得ない状況になりました。

印象的だったのは、小沢代表、菅代表代行、鳩山幹事長の三人が同じ部屋から電話をかけて、人事を決定していたことです。これまで、バラバラとの批判が常につきまとい、どの執行部に対しても党内からどこか醒めた目が向けられてきた民主党としては、画期的なことです。

前原前代表(4月11日に訂正しました)からは、受けるべしとの話がありました。それでも、役員室長留任は、会社で言えば社長が辞めるのに秘書が残るという話ですので、どう考えても美しい姿ではありません。最後に留任を受け入れたのは、窮地でまとまりをみせている党の結束に、私が水を差すことはできないという気持ちでした。

皆さんからの厳しいご批判は、受け止めるしかありません。ただ、役員室長を受けるからには、民主党再生に何としても貢献する覚悟でおりますし、若輩の私が、この重量級の布陣でどこまで調整役を果たせるか、新たな挑戦だと考えています。

小沢代表

2006-04-07 21:33:58 | 国会活動
昨日は、皆さんから温かいコメントを頂きました。新体制になったからといって、メール問題が帳消しになるとは思っていません。信頼回復には、議員全員が取り組むしかありません。

小沢一郎代表が誕生しました。私自身も小沢代表に投票しました。これまでの代表選挙では、最前線に立って運動してきましたが、今回は運動はおろか、投票を誰にも相談しませんでしたし、公表も事後にするにとどめました。

民主党をひっぱってきた菅代表は、我々にとって安心感のある存在です。何度も政策議論を積み重ね、夜の会合もご一緒し、地元にも何度も応援に来てくれた菅さんと比較すると、小沢代表との接点は極めて限られています。それでも、小沢代表を選んだのは、どん底の民主党の建て直しを、代表の力と経験にかけてみようと考えたからです。

私自身は、新体制の下で一議員に戻って出直します。