本会議の冒頭、議長を全議員で起立して迎える習慣が復活した。たしか、河野議長の時代に始まった慣例で、我々、民主党は、一貫して起立して議長を迎えてきた。
だが、野党時代の自民党は、横路議長に対して敬意を表することをしなかった。我々は立って迎えたが、自民党は座ったまま。立っていたのは河野太郎議員。私の知る限り、一貫していたのは彼だけだ。
伊吹議長になって、一瞬、民主党内に「立つのか?」という躊躇する雰囲気があったが、私は迷わず立った。自民党と同じことはしたくない。民主党は、みんな立った。悔しい思いはある。しかし、「やられたことはやり返せ」では、議会はますます劣化する。
参議院の野党自民党の野次は凄まじかった。本会議場で、汚い言葉を吐き続けてきた議員も、政務三役に入った。予算委員会も、実に酷かった。徹底して閣僚をやじり倒す。あの議会の様子は、子供には見せられない。
いよいよ、国会の本格的な論戦が始まる。公共事業に偏った補正予算、補正に赤字を寄せただけの25年度の粉飾予算。政策では、我々は安倍政権と論戦を行う。ただ、議会人としての矜持は守りたい。
いよいよ、明日から国会。長丁場の通常国会では、その時々の「流れ」が生じる。我々が野党時代には、耐震偽装が問題になった年もあったし、道路国会と呼ばれた年もあった。
まさかの復活を遂げた道路特定財源、アベノミクスと財政運営、危機管理や外交も論点となりうる。
行政改革という声は、安倍政権になってほとんど聞こえなくなった。自民党からは、社会保障と税の一体改革や定数削減への意欲は感じられない。
国会の流れは野党がつくる。代表質問には海江田代表が、来週の衆議院の予算員会には、長妻さんをはじめとした論客が質問に立つ。
今朝のNHKから、私も気持ちを戦闘モードに切り替えた。政権運営を経験したからこそ、現実的な提案と、かつての野党時代以上の堂々たる論争を行うことで、「民主党、ここにあり」というところを見せたいと思う。
徳島、高知から帰ってきた。収穫の多い最初の地方行脚となった。
徳島では、仙谷先輩、高井さん、仁木さん。高知では、県会議員のバッチを外して国政にチャレンジした大石さん。落選した同僚たちは、みな気丈に活動していた。生き残った我々が、国会で存在感を示し、党を再生しなければならない。
支援者の皆さんから厳しい指摘があった。政策に関するものとしては、
「民主党政権の下で地方経済が疲弊していた」
「中山間地を守る農政が実現できていなかった」
土発経済をいかに活性化するか、地域の皆さんと一緒に考える民主党でありたい。
民主党の活動については、
「民主党は地域に根差した活動ができていない」
「地方議員が少なすぎる」
いずれも、我々が心して受け止めねばならない指摘だ。「地域、そして社会に帰る」。これが、我々の最大の課題だ。
両県には、中谷さん、武内さんという現職の参議院議員がいる。現職二人も、支援者も、危機感にあふれていた。6年間、実績を積んできた彼らの戦いは半年後。立て直しのために、まだ時間は残されている。やるしかない。
※徳島県徳島市東富田地区の成人式の会場前で中谷智司参議院議員と街頭演説をしています
※徳島県で民主党徳島県連青年局と意見交換をしています
富士の商工会議所の賀詞交歓会に出席してきた。何年振りだろうか?
13年前に野党としてスタートし、地元の活動をする中で、多くの素晴らしい経営者、そこで実直に働く人々と出会った。そうした人たちが、私自身を鍛え、育ててくれた。地元を歩く中で、地区後援会ができ、女性の会ができ、若手の会ができた。彼らがいたから、区割りの変更も、郵政解散も、スキャンダルも、そして、昨年の逆風も、乗り越えることができた。
かつて、朝の街頭演説などの空中戦も懸命に行ってきた。ただ、それだけでは、今の自分も、5回の小選挙区での勝利もなかったと思う。
久々に、懐かしい人たちとお会いして、その頃のことを思い出した。3年3カ月の与党生活の中で、私自身も原点を忘れていたのかも知れない。
民主党に欠けていたのは、社会や国民との対話から問題を抽出する力かもしれない。世襲政党たる自民党の幹部は、始めから為政者の視点で人生をスタートしている。その自民党と比べて、社会に根差した活動が出来ていなかったとしたら、民主党が政権から落ちたのは必然だ。
もう一度、私は、社会、国民の中からスタートしたい。地元はもちろん、幹事長として全国で国民との対話をしたい。今の民主党には、厳しい声が多いだろう。それでいい。
そこから、新しい民主党を創り出そうと思う。
民主党再生の一年が始まりました。党本部では、党再生本部と綱領改定委員会の活動をスタートさせます。いずれも、民主党のあるべき姿を再検討する大切な活動です。
今週末から、幹事長として地方行脚も開始します。非常に厳しい結果となった四国の徳島、高知からスタートすることにしました。落選議員、参議院候補予定者のところを回りますので、厳しい声を聞くことになると思います。それこそが、私の役割だと考えています。
月曜日には、今年初めて福島を訪れます。災害からの復旧・復興、特に、福島の問題については、与野党を超えて取り組んでいく必要があります。大臣の時に手掛けた福島県立医大を訪れ、現状を確認し、今後も、しっかりと福島には向き合っていくことを約束してきたいと思います。