四号機プールの燃料取出しが間もなく始まります。新燃料を含む1535本の燃料棒を安全な場所に移すことは、廃炉に向けて極めて重要な一歩です。
2011年3月25日、「不測事態のシナリオの素描」(いわゆる最悪シナリオ)を受け取った時のことを思い出します。3.11以降、悪化する事態をあとから追いかけて対応していました。最悪の最悪を想定して対策を打つ。アプローチの転換が必要でした。
日米の大論争の中で、四号機プールに水があることは確認できました。我々が最も恐れたのは、そのプールが空になること。何としても、それだけは阻止しなければならない。プール底部を補強し、注水作業の自動化や不測の事態に備えた決死隊づくりまでやりました。
現場は汚染水をはじめ、数多くの難題を抱えています。対応が不十分なところもまだまだあります。しかし、困難な状況の中で、燃料取り出しについては、当初のロードマップ通り、2013年内に開始するところまでこぎ着けました。この点は高く評価されるべきです。私は、現場の皆さんの頑張りに心より敬意を表したいと思います。そして、これからも彼らを何としても支えていく決意です。
(写真は2012年5月四号機建屋内を視察した時に撮影したものです)
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