みじんこのお家

気が付かないうちに流れ去っていく時間の中でほんの少し交差する時間
グルメ・写真・旅行&猫

夢の話

2007-09-23 17:00:36 | 生活

そこは薄暗い屋根裏部屋のような感じで
どうやらおもちゃ屋の倉庫の中らしい
下働きの老夫婦が甲斐甲斐しく働いている
母や昔店を手伝っていた女性もいることから
どうやら、ここは私の家らしい
みんな忙しそうに働いている中
私は邪魔にならないようにその倉庫の中をぶらぶらしていた
すると、知らない男の子が私の手をそっと握り締めてきた
どうやらこの男の子は老夫婦の孫らしい
何故かまとわりついて離れない
その男の子としばらく家の周りやらをほっつき歩き
ふと気がつくと、夕暮近い
土埃の道を急いで倉庫の方へと戻りかけたら
一台の路面電車
こんなところに路面電車がまだ、残っていたのだ
そう考えていると
電車の窓にに老夫婦の顔が
「一人で帰れるでしょ?」
老婆が叫ぶ
私は男の子の手を引いて電車を追いかける
男の子の汗ばんだ手の感触を感じながら
しかし、角を曲がって電車は行き過ぎてしまった
仕方なく、次の停留所まで二人でとぼとぼと歩いていると
反対の手にもう一人別な男の子の手
老夫婦の孫より少し小さい
どうやら、この二人は友達のようだ
老夫婦についてきた男の子がいつも一緒に遊んでいた友達
今日は出会えずにいたらしい
三人で手をつなぎながら停留所で電車の来るのを待っているのだけれど
電車はなかなかやってこない
少し離れたところからあらぬ方向へと離れていってしまう
ようやく、停留所ではないところで待っていたことに気づき
慌てて本来の停留所へ
一台の電車がやってくる
男の子の手にポケットから取り出した100円玉を3個握らせ
男の子はドアの閉まりかけた電車の中へ
閉まりかけたドアから半分体を乗り出し
必死に手を振る
危ない!!
そう思った瞬間
小さな女の子の足がドアに挟まりかけ
男の子は必死にドアを抑えて中に入れてあげようとする
ドアは壊れ
数人が電車の中からなだれ落ちた

事務所の休憩室のようなところにけが人は運ばれ
男の子はぼうぜんと立ち尽くし
一人の女にさんざん文句を言われている
私はその男の子のそばにより
そっと肩を抱き
女に申し訳なかったと謝っている
男の子の小さな肩を抱きしめると
汗ばんだ方がわずかに震えている
さっきまでの元気ないたずらっ子の様子はすっかり無くなってしまっている
とりあえず、もう一つの部屋をのぞいてみると
足を挟まれかけた女の子は捻挫程度で元気にしている
頭を下げて謝ると
「ちゃんと謝られたんだから、もういいよ」
誰かがそう言ってくれた
そう、みんなのけがは思ったより大したことはなかったようだ

そうだ、老夫婦に電話をしなければ
外に出ると赤い公衆電話が傾きかけた台の上に一つ
目の前では私より早く、電話の受話器を握り締めた女が話している。
ポケットから探り出した10円玉を5つ握りしめて携帯電話を置いてきてしまったことを思い出す。

目が覚めると、なぜか妙に、手の中の10円玉の感触だけが残っていた
そして男の子の肩を抱きしめた時の感触と