さて、劇場はアルマ・マルソー駅が最寄なのだが、メトロは運休なので、方向を考えて歩き出したが、間違ってはいけないので、長身の美しいマドモワゼルに尋ねると、奇遇なことに彼女も今からバレエを見るという。
音楽家で、彼女はこの劇場の管弦楽団に友人がいて、見に行くことにしたのだそうだ。
話しているうち、彼女は日本がとても好きだが未訪で、アジアでは中国にも少しの間演奏で行ったことがあると話していた。
劇場の前で 観劇前に食事をするからという彼女にお礼を言って 私はチケット売り場に向かった。
窓口の若い男の子は、「ようこそ、」と日本語を話す。日本人がよく来るのか、日本が好きなようで、ほかにも簡単な言葉を話した。
おかげで、博物館よりずっと安く15ユーロ、1800円の席だが、いい席を選んでくれた。メルシーボクー。
少し時間があったので、簡単な食事をしようと外に出ると、マリーエメがお気に入りで私も2度連れて行ってもらったカフェがあった。
このカフェのショコラショー(ココア)は、おすすめだ。ホイップされた生クリームが別の器で用意され、自分で好みに入れて飲むのだ。
今日は、遅めのランチなので、簡単にクロックムッシュを食べることにした。
そして、こちらは サラダ・パリジェンヌ。ゆで卵とハムとチーズのサラダだった。
しかし、痒みがひどく、食べていても味わうどころではなかった。特に暖まるとよくないようだ。耳の中まで痒みが走る。
せっかくの思い出のお店なのに、一刻も早くここを出たかった。冷たい風にあたりたかった。
時間まで散歩をして劇場に入った。
私の部屋は、鍵を開けてもらって入る6つの椅子があるブースだが、他にお客さんがいない。つまりブース丸ごと独占だった。
念願のバレエ、しかも白鳥の湖、痒みはますますひどかったが、バレエは最後まで堪能した。この旅行で一番の思い出と言っても過言ではないぐらい素晴らしかった。
ウクライナのキエフ国立バレエ団なので、手足が長く、本当に美しかった。
カーテンコールは撮影可能だったので、パチリ!!
お客さんは意外とカジュアルで、盛装しているような人はほとんど見受けなかった。フランス革命以降、ほかのヨーロッパの国と違い、フランスは特別な場合を除き、正装は要求されないということらしい。
外に出たら、素晴らしいイルミネーションンに目を奪われた。
これはディオール。
こんなかわいいデコレーションもクリスマスらしい。
帰りにシャンゼリゼのイルミネーションを見に行くと、馬車も通りがかり、ロマンチックな気分のまま帰路に就いた。