2019年春の旅行は、次の4家族に会うことをメインにしたものだった。
その1
数年来「いつ来るのか」と待っていてくれるシャンパーニュの若いバンジャマンの家族。
その2
パリでは、パリには行ってもなかなか行く機会を持つことができなくて、ようやく2回目の訪問となる、また今回はメインの滞在となるマリーエメの家族。
その3
2018年のヴァンサンの結婚式で知合い、その秋にお孫さんと奈良に来て、案内と夕食の招待をした小児科医の家族。彼らはパリ市に隣接した郊外に住む。
その4
ロワールに別荘を持ったからぜひ一緒にと言われていた「図書館マダム」夫妻。
旅程を立てるとき、まず空港からパリ市内へ移動を考えるのだが、この時は、マリーエメと小児科医の都合が到着日に合わず、ホテル泊も考えたものの、結局パリの西郊外サンジェルマンアンレーに住むパトリック夫妻のところへ空港から直接行くという異例の措置になった。
事前に空港からのタクシー代は 80ユーロ前後と聞いていた。空港からパリ市内は50ユーロ(右岸)55ユーロ(左岸)の固定料金なので、距離も長くなるので、少し高い。
空港からパリ・リヨン駅まで空港バスで行き、そこからタクシーも考えたが、結局地図を見ると直接行った方が距離的に短いことがわかった。
そして、このいつもと違う旅に向けて出発することになった。
関空からエールフランスの機内で通路を挟んだ隣に日本人のシニア?の女性がいた。
機内では言葉を交わすことはなかった。しかし降りた後、「こちらでいいですか。ついていかせてもらっても」と声を掛けてこられたので、一緒に歩く。
彼女はこの日は空港泊で、その後トゥールというロワールのお城めぐりの拠点ともいえる場所でフランス語学校に通うということだった。シニアマダム、たった一人でたくましい。
シニアとしては機内の疲れを取るべく、空港の近くに泊まって翌日出発というのは、安全策だと思う。
私も今回シャンパーニュ訪問の後にロワールのシノン泊、そしてトゥールにも行くと言って、別れた。
この時は、広いトゥールでまさか再び会うことはないだろうと思って、連絡先も交わさなかった。