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夕方、仕事が終わったルイ君が迎えに来てくれて、一緒に歩いてルイ君の家へお茶をいただきに行った。
ルイ君にはシャンパーニュに行く前に会ったきりだったので、シャンパーニュのエレベーターに閉じ込められた話などをすると、「ああ、僕の家のエスカレーターも止まったんですよ」とよくあることのように驚かずに言ったので、こちらは逆にびっくりした。ルイ君の家のエレベーターはとても狭い。そんなところに閉じ込められるなんて、シャンパーニュではだれよりも?平気だったわたしも、考えただけで怖くなる。
若い新婚さんの部屋はまだまだ可愛いぬいぐるみなどもあって、微笑ましかった。EU関係の重要な仕事に就くルイ君もポケモンなどが好きなんだという。
マリーエメが「誇りに思う」というような難しい試験に合格し、EUの仕事に転職したルイ君だが、奥さんのレティシアは障害児の施設で働いていて、その彼女の仕事をルイ君は「僕の仕事より彼女の仕事のほうがずっと大切な仕事だよ」と、さらりと言ったのに驚きながらも、こんなところにこのルイ君の良さが改めて感じられ、嬉しく思った。
この日はこの二人も一緒にマリーエメの家で夕食を取ることになっていた。彼女はある理由があって遅れてくるというので、また来た道をルイ君と歩いて戻ってきた。
ルイ君もスーツを着ているし、今夜はマリーエメのご主人のお父さんがやってくるという。
もうテーブルの準備もご覧の通り。↓
私も明日帰国準備を急ぎ、またそれなりに身なりも整えて部屋からみんなが待っている応接室(サロン)へ行った。もうずいぶん待ってくれていたようで、すぐにアペリティフで乾杯をして、お祖父さんとお話をした。
何でもこのお祖父さんは 警察のかなりの偉いさんだった人とかで、昔気質の人であった。
しかし可愛い孫息子が、17歳で初めて一人で奈良の私の家に来た時から、ずっとそのことに対してお礼を言う機会を待っていてくれたんだそうだ。ルイ君が帰国後、このお祖父さんに奈良での事、日本でのことを、写真を見せながら語ったのだそうだ。その孫息子が結婚し、お祖父さんも感無量だったようだ。
私はワインにも詳しくないのでその時はわからなかったのだが、とてもいいワインをこの日のために開けてくれたようだ。まさに猫に小判状態で申し訳なかったのだが。
もちろん料理はマリーエメのお手製で、デザートは「サプライズ」と言っていたのだが、家族みんなが大好きなものと言っていた。それは「オーメルヴェイユ」というケーキだった。これは初めて知ったケーキで、初めていただいたが、本当にお腹いっぱいでも食べられてしまうくらい美味しかった。このケーキの有名なお店をクリスマスにリヨンや、シャトードヴァンセンヌでも発見し、有名なお店だということも後に知った。
この時のシャルル君も 立派にワインやおさらをサーブしてくれていて、改めて家族の絆というものを感じさせられた。もちろんお祖父さんが帰るにあたっては、シャルル君が同行し、送り届けたようだ。
和風のお皿や箸置きも。↓
余談ながらこのお祖父さん、去年のロックダウン中に、パリナンバーの車に乗って田舎の家に移動中、警官に呼び止められたそうで、お祖父さんよりマリーエメが立腹していた様子が想像される。
さて、こんな楽しい旅も、もう帰国前夜。ローランが明日の空港までのタクシーを手配してくれるという。
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