フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

マリーエメの知られざる一面にちょっとびっくり。

2021-03-23 08:17:19 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

サンラザールから来た時の電車に乗ってクリシー・ルバロワ駅へ帰り、歩いて10分ほどでジャッキーの家に戻った。

奥さんに買って来たお土産のチョコレートはサロンにこっそりおいて、道路に面したジャッキーの診療室の前で待っていた。ジャッキーは車庫から車を出してきた。

 

マリーエメの家まで車だと5分もかかるかかからないかのところだったが、大きな荷物があったので、助かった。そして、お礼と、再会を約束して、お別れをした。このときジャッキーの顔は紅潮していた。お互いにお別れはやはり辛い。

 

数日ぶりにマリーエメの家に帰り、お茶を飲みながら少し話をした。いつものように「どこに行ったの?」などという会話だったが、ルイヴィトン美術館へ行ったことを言うと、「ああ、新しい建物ね。興味ないわ」と。「何の展示だったの?」「印象派展」というと、「印象派は好きじゃないわ」とあっさりと言われ、何も返す言葉がなかった。別に悪気があるわけではないが、はっきり言うのだ。彼女はその前の古典派が好きなのだ。

 

そしてお茶が終わり、「一緒に出掛けよう」と言われて、出かけることになった。会員制のような?小さなアウトレットショップで、様々なものが売られていた。食器や、洋服、家具やインテリア小物など、生活に必要なものが売られていた。とっても安かったので、小さなスプーンなど買ってみた。その時はよくわからなかったが、日本に帰ってからネットで見ると、有名な生地のトートバッグなんかもあったようだ。

 

この買い物の時のマリーエメの運転は、今思い出しても驚く。いつもお上品なマダムなのだが、結構気が短いというか、待たされるのがきらいというか、渋滞するとハンドルを握る手が荒くなり、窓を開けて「ちょっと、気をつけなさいよ、どこ見て運転してるのよ!!」とか、またしばらくいくと「さっさと行きなさいよ!!」、「何やってんの!!」という感じで、クラクションならしながら、怒鳴りまくったのである。

今までに見たことがない一面だったので、ちょっとびっくり、でもクスッとなる瞬間でもあった。

 

帰宅後、彼女は「もう息子たちも独立して、このマンションは広すぎるので、引っ越そうと思っているの。でもね、売ると買主は内装をモダンにしてしまうのよ。本当にそれが残念なのでまだ決めていないのよ」と言うことだった。私もフランスらしい内装が好きなので、あまり変えてほしくないなと思う。

 

彼女はカーテンや椅子の生地の張替えまで自分でするという。そう言う生地も沢山あり、「よかったらどうぞ」と言って見せてくれた。私はそういうことはできないし、もったいないので遠慮したが、一枚だけ記念にいただこうとしたら、もう一枚もらうことになった。

そして次に出してきたのは、彼女が手作りしたというアクセサリーの数々だった。「これも気に入ったのがあったらあげるわ」という。迷うくらいたくさんあったので、やっぱりひとつだけと思ったら、「ひとつでいいの?こっちもあげるわ」と、結局二つもらった。

彼女は息子ばかりだし、自分の作ったものや好きなものをあげるのが好きなのかもしれない。

 

専業主婦ということもあるが、お手伝いさんを雇うことなく、全部家事はするという。今回はマリーエメの知らなかった部分がいろいろわかってきた。いつも温かい文面のメールの背景がうかがわれ、彼女の魅力を再確認できた。

 

今夜もお手製の夕食とデザートの用意が始まった。メインはホタテ、デザートはリンゴのタルト、今夜もシャルル君も一緒だった。シャルル君にも「ルイヴィトン美術館で印象派展を見た」と言ったら、「印象派は好きじゃない」とマリーエメと同じ言葉を返された。フランス人は印象派が好きと勝手に思っていたが、そうでない人がいたことをこの日初めて知ったのである。

 

日本風のおはち?をスープ皿に使った↓

今日・明日二泊し、明後日の朝は、帰国へ向かう。明日がパリ散策、最終日だ。

 


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