フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

パリでベトナム料理のおいしい店

2021-08-23 14:56:20 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

今日がこの旅の最終観光日だ。

 

ミッシェル夫妻と言えば、共通の友人のマルチーヌだが、最終日まで会わなかった、いや会えなかった。これには、訳がある。

彼女は、この旅の直前に、彼女が週の半分を過ごすパリ郊外の実家で、今は妹さんが暮らす家の庭のリンゴの木から落ち、骨折してしまったからだ。

嘘のような本当の話であった。

 

最終日の夕食を彼女と一緒に取ることになったようだ。

 

今日のお昼は、ベトナム料理店だそうだ。ミッシェルさん曰く「とても美味しいんだけど、お店は快適ではないんだよ」とのこと。

さて、どんなお店なのか。

フランスで、ベトナム料理を食べるのは初めてだった。

フォーと言う麵が有名なのは知っていた。しかしミッシェル夫妻が頼んだのは、「ボブン」と呼ばれるものだった。

よく見ると、アジア系の人はみなフォーを食べている。しかし、フランス人にはこのボブンが人気らしいことが分かった。

この店は小さいし、予約もできない。だから外に並んで待つ。近くに同じようなベトナムの料理店がいくつかあるが、この店だけが人気店で店の前に人が並んで待っている。

そして入っても、ぎゅうぎゅう詰めの相席だ。今のコロナ下で、どうしているのだろうか。

相席の年配のカップルに話しかけると、彼らはイスラエル人で、二人はロシア語で会話しているとのことだった。旅行中のようだった。日本にも来たことがあると言っていた。

 

店にはきびきびと働き者の年配の女性がいた。

この時は聞けなかったが、後年再訪したときちゃんと頑張って働いていて、尋ねたらカンボジア人だということだった。ベトナム人かと思っていたが、私には見分けがつかない。

 

本当に安くて美味しいので、おすすめの店だ。

その後日本で、何度かベトナム料理を食べる機会があったが、「ボブン」は「ブンチャー」と呼ばれるものに似ている。これをフランス人向けにアレンジしたものであるようだ。フランス人向けにアレンジされると、たちまちどこか上品な料理に代わるから不思議だ。クスクスを使ったタブレというサラダもしかり。



食後のデザートのために、彼らはすぐ近くのパン屋さんに入った。

チョコレート好きのミッシェルさんは、チョコレートケーキ、ジャンヌクロードはパステルデナタ、いわゆるエッグタルトだったので、私もそれにした。

このパン屋さんは、翌年ブルーノ夫妻の家に滞在したとき、すぐ近くだったので、何度かパンを買ったりお菓子を買うくらい好きになった。



そして、いよいよアールズメチエから、ゆっくり歩きながらエリザベス女王が訪れた老舗のケーキ屋さんをはじめ、美味しいお店が立ち並ぶモントルグルユ通りを通り、ポンピドーセンターの近くのマルチーヌの家に向かう。






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