マリーアンジュの留守宅での一夜。しかし、ここで問題だったのが、布団である。もともと使わせてもらう予定はなかったので、マリーアンジュたちも来客の用意は当然ながらしなかった。よって、布団もどこにあるかわからなかった。
聞けば教えてくれたであろうが、疲れていたし、この日まで暖かかったこともあり、子供用の薄い布団1枚で寝たのだが、明け方からの急な冷え込みがあり、寒さで眠れず、もちろん暖房もわからず、睡眠不足で床から出ることになった。
案の定、のどの調子もおかしい。
早めにと、葛根湯を飲んだ。
そして、外の寒さにおじけづき、持っているもので朝をしのごうとしたが、やっぱり以前行った事があるパン屋まで行くことにした。
今日はサンジェルマンアンレー夫妻のところへ行き、一泊する。
体調はあまりよくなかったが、2019年の春も、シャンパーニュからパリに戻り、のどをやられ、翌日からのシノン滞在は、かなりの体調不良だったことを思い出し、まあ何とかなるだろうと思った。
RERーA線の車内↓
サンジェルマンアンレーの駅で待ってくれていたパトリックは、マルシェに行こうかと言ってくれたので、荷物だけ置いて、奥さんのシルヴィとも一緒に行くことにした。
マルシェでは2019年の時に交流したパン屋のムッシュにも再会できた。
が、以前は私達のことを話題にしてくれていたというのに、今回は何も買わなかったからか?コロナ後変わったのか?あまり喜んでくれている様子は感じられなかった。
このマルシェは、高級住宅街ということもあり、値段も高めだが、いいものがそろうらしく、料理好きのパトリックは吟味しながら選び、いろいろ食材を買っていた。
そして、帰宅後のパトリックの手料理のランチは、サンジャック(ホタテ)がメイン。この時のリンゴのキャラメリゼの付け合わせは大好きな味だった。
奥さんがマルシェで買ったバラ↓
さすがに彼の料理はおいしい。
マルシェで買ったケーキ↓(絶品!!)
私は、この時、片頭痛がして(これは時々、日本でも、またフランスでもボルドーで一度ある)、手の指に痒みを感じた。
とりあえず痛み止めを飲んでおくことにした。
そして、夕刻から日本庭園が主体の「アルベールカーン美術館」へ行くことになった。
正直に言うと、寒かったし、家でゆっくりしていたかったが、そう言うわけにもいかず、出かけることにした。
日本好きのフランス人がお気に入りの美術館で、裏千家家元の寄贈の立派な茶室もあった。
日本人は日本庭園など日本で本物を見ているので、パリでこの種のものを見てもそこまでの感動は正直言うとない。
そして、家に戻り、夕食。
マルシェで買った鯛がメインで、腕を振るってくれた。
頭痛は治まっていたが、美味しい料理をいただいた後、眠くてたまらなくなり、早めに休もうとしたところ、パトリックは「えー。もう休むの?がっかりだよ」といった。そりゃそうだろう。ずっと台所に立って、片付けも終わって、これからというとき(と言っても22時はとうに過ぎている)「おやすみなさい」と言ったのだから。
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