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パトリックが食いしん坊なので、朝のパンもいつも美味しい。
奥さんのシルヴィはバスク地方の高級リゾート地、ビアリッツの出身だからか、育ちの良さがうかがえるが、とても気さくだ。
彼女と一緒に今日は午前中デュマの館へ行くことになった。
三銃士の作者として有名だ。彼が小さな森に囲まれたお城という雰囲気のこの館に住んでいたということだった。
彼が使っていた椅子などがあり、ここなら落ち着いて作品に取り組めただろうと思う。
お昼はまたパトリックのお店、骨董店へ行く。
明日はクリシーに行くと話すと、「クリシー広場」にある有名なカフェのティーポットでその刻印が入ったものだと見せてくれた。
お店の中は当然ながら(古くさい)骨董品ばかり。
これだけ仕入れるのにも、かなりのお金が掛ったはずだ。
でもお客さんは私がいる間には誰も来なかった。パトリックの道楽半分といったところのお店で、どうやら寛大な奥さんから相当資金を出してもらったらしい。「パトロンはシルヴィだよ」と言った。
お昼は中華バイキングのお店だった。でもデザートはフランス風のデザートもある。
フランス人もこの手のお店が好きなようで、以前パリでミッシェル夫妻と行ったこともある。
その後またシルヴィとサンジェルマンアンレーの街へ買い物についていくことにした。
この町には一番古いチーズ屋さんというのがあるのだが、これはまた別のお店で、チーズソムリエ?のようなムッシュがいた。
またチョコレート屋さんにもついていくと、なんでもシルヴィと店主の息子たちが同級生で知り合いなのだという。
店主が出てきて、私が買ったチョコレートに頼まないのに「サイン」をしてくれた。
また写真も撮ろうと言って一緒に撮った。話をすると、彼は日本に来たことがあるという。
しかも三越・伊勢丹が毎年主催している「サロンドショコラ」のためなのだそうだ。
道理でサインに慣れているわけだ。日本ではサインをお願いする人が多く、フランス人も最初はびっくりしたという。シルヴィも驚いていた。
この店で日本人の親子と出会った。パリに駐在員として住んでいるそうで、サンジェルマンアンレーに来るのは初めてだという。
小さな子供を連れての赴任は大変なのか、私からするとフランスに住めるというのは羨まし話なのだが、ほとんど旅行もしたことがなく、私がフランス人との交流の話をすると、「そんなふうに生活を楽しめるといいんですけど」と心なしか寂しそうにその日本人の奥さんが言った。
住んでみると、大変なことがあるのかもしれない。それでも貴重な駐在員生活、少しでも楽しんでくれていたら、と願うばかりだ。
夜は、アジアンテイストのフランス料理店への招待だった。
最近はフランスでも正統派のレストランよりこういった軽めなお店が人気があるのかもしれない。
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