フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

アレクサンドル・デュマの館へ。

2021-01-24 07:38:11 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

パトリックが食いしん坊なので、朝のパンもいつも美味しい。

奥さんのシルヴィはバスク地方の高級リゾート地、ビアリッツの出身だからか、育ちの良さがうかがえるが、とても気さくだ。

 

彼女と一緒に今日は午前中デュマの館へ行くことになった。

三銃士の作者として有名だ。彼が小さな森に囲まれたお城という雰囲気のこの館に住んでいたということだった。

彼が使っていた椅子などがあり、ここなら落ち着いて作品に取り組めただろうと思う。

 

お昼はまたパトリックのお店、骨董店へ行く。

明日はクリシーに行くと話すと、「クリシー広場」にある有名なカフェのティーポットでその刻印が入ったものだと見せてくれた。

お店の中は当然ながら(古くさい)骨董品ばかり。

これだけ仕入れるのにも、かなりのお金が掛ったはずだ。

でもお客さんは私がいる間には誰も来なかった。パトリックの道楽半分といったところのお店で、どうやら寛大な奥さんから相当資金を出してもらったらしい。「パトロンはシルヴィだよ」と言った。

 

お昼は中華バイキングのお店だった。でもデザートはフランス風のデザートもある。

フランス人もこの手のお店が好きなようで、以前パリでミッシェル夫妻と行ったこともある。

 

その後またシルヴィとサンジェルマンアンレーの街へ買い物についていくことにした。

この町には一番古いチーズ屋さんというのがあるのだが、これはまた別のお店で、チーズソムリエ?のようなムッシュがいた。

またチョコレート屋さんにもついていくと、なんでもシルヴィと店主の息子たちが同級生で知り合いなのだという。

店主が出てきて、私が買ったチョコレートに頼まないのに「サイン」をしてくれた。

また写真も撮ろうと言って一緒に撮った。話をすると、彼は日本に来たことがあるという。

しかも三越・伊勢丹が毎年主催している「サロンドショコラ」のためなのだそうだ。

道理でサインに慣れているわけだ。日本ではサインをお願いする人が多く、フランス人も最初はびっくりしたという。シルヴィも驚いていた。

この店で日本人の親子と出会った。パリに駐在員として住んでいるそうで、サンジェルマンアンレーに来るのは初めてだという。

小さな子供を連れての赴任は大変なのか、私からするとフランスに住めるというのは羨まし話なのだが、ほとんど旅行もしたことがなく、私がフランス人との交流の話をすると、「そんなふうに生活を楽しめるといいんですけど」と心なしか寂しそうにその日本人の奥さんが言った。

住んでみると、大変なことがあるのかもしれない。それでも貴重な駐在員生活、少しでも楽しんでくれていたら、と願うばかりだ。

 

夜は、アジアンテイストのフランス料理店への招待だった。

最近はフランスでも正統派のレストランよりこういった軽めなお店が人気があるのかもしれない。




サンジェルマンアンレー

2021-01-23 00:19:10 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

何度も彼らの家を訪問し、宿泊もさせてもらったことがあるが、空港から直接は初めてだった。

ご主人のパトリックは料理が上手である。しかし到着日は「できるだけ軽いものでいい」とリクエストをしている。長いフライトの疲れもある。

ホテル泊ならすぐに寝られるが、そうはいかないのが、友人宅泊の贅沢な悩みだが、つらいところだ。

 

パトリックは前年より、近くに、と言っても車でだが、趣味の骨董の店をオープンさせていたので、まずその店を見に行くことになった。

 

彼は日本の骨董市も好きで、彼にいろいろなことを教えてもらった。

吉田初三郎の「鳥瞰図」などはその最たるものだ。彼は理系なので、子供のころから飛行機や船などが好きで、それらに関するものを収集していたりする。

日本のものについては、根付などが好きなようだ。



日本企業に転職までしたのだが、もちろん日本語は話せない。

彼の街のあるレストランで日本人に出会い、その時話をしたのがきっかけで、転職となったのだそうだ。残念ながら、数年前その会社はフランスから撤退し、1人オフィスのような形で一応席はあったのが、2020年コロナの影響もあり、完全撤退となってしまったようだ。

またそのレストランも数年前に閉店してしまったと聞いた。私もごちそうになったことがあるので、とても残念だ。

 

帰宅後、パトリックは腕を振るって、キッシュとサラダを作ってくれていた。

前菜もあり、軽いといってもスープもデザートも用意してくれていたのだった。

さすがに何を食べても美味しい。

美しい奥さんのシルヴィ、そして一人息子のアルチュール(この名前は、同じつづりで英語だとアーサー)は、京都で訪問する小さな骨董店のご主人も「きれいな奥さんとハンサムな息子さんはお元気ですか」というほどだ。

さあ、明日はゆっくりサンジェルマンで一日過ごす予定だ。


タクシーを譲られた時は注意!?

2021-01-21 12:29:00 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

いつものようにスムーズに入国もでき、タクシー乗り場へと向かう。

空港からタクシーは、2017年以来だ。その時はアールズメチエの近くの友人宅だった。アジア系のとても親切な運転手だった。

2018年はリヨン駅のすぐそばの友人宅だったので空港バスで行った。

 

タクシーを待っているとき、不思議なことに?「どうぞお先に」と譲られた。日仏カップルだったと思う。そんな時一抹の不安がよぎる。以前パリ・リヨン駅からビュットショーモンの友人宅までタクシーに乗った時も譲られた。その時もつくまで、ドキドキしたものだ。

2019年、クリスマス旅行のリヨンでもそうだった。

空港からタクシーを利用する際気を付けていることがいくつかあり、まずそれを考えながら乗ることにした。

一目見て運転手のオリジンはフランスではないことはわかる。

今回はパリ市内ではなく、「サンジェルマンアンレー」だったので、その旨を伝え「いくらくらいで行けるか」と聞いたところ、60ユーロくらいかな」と答えた。何となく慣れてなさそうな感じではあった。

パリに近づいてきたとき、パリには環状線道路に沿っていくつかの門がある。私が日本で事前にルートを地図で確認していた時、その門の近くにはいかず別の道を通っていくことがわかっていた。

しかし、あろうことか、門の方に行くではないか。しかも混んでいる。

私の顔色を見たのか「あっ」と門をくぐったところでUターンをし、別の道へとハンドルを切った。

これだけでも時間のロスだった。もちろんメーターは回っている。

「道を間違えたのか」と聞いたら、「違う違う。混んでいたからこっちの道で行く」という。完全にここで怪しいと思った。

「わかっているのか?」と確認したら、「ヴェルサイユには行ったことがある。近くだろ」という。近くと言えば近くだが、行ったことがないということだ。

しかもここでナビを切ってしまったのだ。そして、「日本人か。日本の映画は好きだ」というが、「どんな映画?」「誰の作品か」と聞いても答えない(答えられない?)

 

サンジェルマンアンレーへは何度も車でも電車でも行ったことがあるが、空港からはもちろん初めてだったので、道は初めて通る道だった。

郊外の中でも屈指の高級住宅街ではあるが、今までに見たことがない小さなお城のような家がたくさん並んでいる街を通っていた。

運転手は電話で誰かと話し、「お金持ちが住んでいる街の様だ」とかと言っている。メーターがどんどん回っていくので気が気ではない。

ここで友人のパトリックに電話をした。「空港を出てからまだ今もタクシーの中だけど、運転手が道を知らないようなので、代わって説明してくれないか?」と。

しかし、運転手は嫌がるのだった。「今走っているから、先で停まってから」と言いつつ、一向に停まりもせず代わろうとしない。ここでも怪しいことがよくわかる。

 

こんなことをもう一回繰り返しながら、ようやく友人の住む町の標識が見えてきた。

運転手も「ああ、よかった。もう到着だ」と言っている。

 

そして、ようやく友人宅に着いた時には、90ユーロを超えていた。

最初に友人に聞いていた「80ユーロ前後」と比べると高いが、微妙なところだ。こういう微妙なときが一番困るのだ。

100ユーロを超えたら、「寄り道をしたからじゃないか」と言ってやろうと考えていた。しかし、ここで時間を取るのは得策でないと考え、そのまま払うことにした。

ほんとにこれだから、タクシーは問題なのだ。

大きな荷物さえなければ、タクシーなんて乗りたくないのだが、致し方ないところだ。

 

パトリックは仕事で店にいるので、家で待っていた奥さんのシルヴィと再会の挨拶をして、すぐにタクシー料金を確かめるべく、料金を言った。

「まあ、そのくらいなら普通かも」と言ったが、環状線の門をくぐったことがどうも引っ掛かり、今もまだ、道も空いていたし、まっすぐ来たら70ユーロくらいではなかったかと思うのである。

 

要するにフランスではタクシーは当たり外れがあり、良い人に当ればいいがそうでない人の時は問題が起こる。

フランス人は運転手を見分けられる?らしいが、私にはそれは難しい。順を譲られたときは要注意である。

上の写真は、ウエルカムティー? ほっと一息だった。


2019年 春の旅行へ

2021-01-20 00:20:24 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

2019年春の旅行は、次の4家族に会うことをメインにしたものだった。

その1 

数年来「いつ来るのか」と待っていてくれるシャンパーニュの若いバンジャマンの家族。

その2 

パリでは、パリには行ってもなかなか行く機会を持つことができなくて、ようやく2回目の訪問となる、また今回はメインの滞在となるマリーエメの家族。

その3

 2018年のヴァンサンの結婚式で知合い、その秋にお孫さんと奈良に来て、案内と夕食の招待をした小児科医の家族。彼らはパリ市に隣接した郊外に住む。

その4 

ロワールに別荘を持ったからぜひ一緒にと言われていた「図書館マダム」夫妻。

 

旅程を立てるとき、まず空港からパリ市内へ移動を考えるのだが、この時は、マリーエメと小児科医の都合が到着日に合わず、ホテル泊も考えたものの、結局パリの西郊外サンジェルマンアンレーに住むパトリック夫妻のところへ空港から直接行くという異例の措置になった。

 

事前に空港からのタクシー代は 80ユーロ前後と聞いていた。空港からパリ市内は50ユーロ(右岸)55ユーロ(左岸)の固定料金なので、距離も長くなるので、少し高い。

空港からパリ・リヨン駅まで空港バスで行き、そこからタクシーも考えたが、結局地図を見ると直接行った方が距離的に短いことがわかった。

 

そして、このいつもと違う旅に向けて出発することになった。

 

関空からエールフランスの機内で通路を挟んだ隣に日本人のシニア?の女性がいた。

機内では言葉を交わすことはなかった。しかし降りた後、「こちらでいいですか。ついていかせてもらっても」と声を掛けてこられたので、一緒に歩く。

 

彼女はこの日は空港泊で、その後トゥールというロワールのお城めぐりの拠点ともいえる場所でフランス語学校に通うということだった。シニアマダム、たった一人でたくましい。

 

シニアとしては機内の疲れを取るべく、空港の近くに泊まって翌日出発というのは、安全策だと思う。

 

私も今回シャンパーニュ訪問の後にロワールのシノン泊、そしてトゥールにも行くと言って、別れた。

この時は、広いトゥールでまさか再び会うことはないだろうと思って、連絡先も交わさなかった。

 


かすかな望み

2021-01-19 00:04:16 | 2021年の事

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2020年の5-6月のロックダウン時に書きためていた2019年の12月の12泊のフランス旅行をブログに掲載していたが、昨日で完結した。

次はその前の2019年3-4月の旅行を思い出しながら、書いていけたらと考えている。毎日とはいかないかもしれないが、少しずつ書いていきたい。

 

本来なら今頃3月中旬出発の3ヵ月滞在の準備で大忙しのところだ。

限りなく実現の可能性は低いかもしれないが、まだかすかな望みを持っている。

9月に予約した航空券もそのままである。2月の末くらいには決断する予定だ。

秋くらいから、その滞在で会う可能性がある友人と連絡を取っている。ざっと20人以上になる。

それから今まで、彼らからの返事もその時の感染状況にもより、温度差がある。

しかし、「歓迎だ」と好意的な言葉も多くみられる。彼らもまた楽しみが軽減されているので、可能なら、という希望を持ってくれているのかもしれない。

もちろん、「延期したほうがいいのではないか」という返事も少数ながらある。

 

今は神のみぞ知るだが、あと1カ月余りの間に、決まるであろう。

一昨日、エスカレーターとハングアウトで話していたとき、「3ヵ月は夢だったし、年齢的にも家族の状況も含めて最後のチャンスだし、何より三ヵ月滞在は私の長年の夢だから」と言ったら、「目を覚ましなさい」と言われ、二人で大笑いをした。

エスカレーターは、エールフランスに搭乗の際「サージカルマスクが義務付けられている」という話をしたら、クリスマスプレゼントにフランスから ブルーのサージカルマスクを送ってくれた。

その時は、奥さんに基礎疾患があり、厳重に感染防止に注意を払っているにもかかわらず、「私が行ったら、会える?」と聞いたら、「もちろんだ」。そして、「夏に延期をしたほうがいいか」との問いには、「夏は多くの人が動き出し、予約も大変だから、春がいい」と言ってくれていた。きっと会いたい気持ちは持ってくれているのだろう。彼はワクチン接種に消極的なのだ。

それに比べて、旅行好きなフランソワーズ夫妻(昨夏も例年通り、コルシカ島でキャンプのバカンスを過ごしていたが、ご主人に基礎疾患がある)は今週ワクチンを接種し、春には「レ・ユニオン」へ行くと言っている。ついこの間まで、私に「慎重に行動し決断するように」と言っていたのに。(笑)


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