井出留美×井田徹治:食品ロス削減こそ喫緊の地球温暖化対策だ
https://www.videonews.com/ セーブアース 第6回(2023年3月31日) ゲスト:井出留美氏(食品ロス問題専門家・ジャーナリスト) 司会:井田徹治 さまざまな角度から地球環境問題を取り上げるセーブアース。第6回の今回は食品ロスの問題を取り上げる。 世界的なコロナ・パンデミックやウクライナ戦争の影響で、世界の飢餓人口が急増する一方で、年間実に約13億トン(重量ベース)もの莫大な量の食品ロスが起きている。これは世界の全食糧生産量の三分の一にのぼるという。果たしてこのようなアンバランスを放置しても良いのだろうか。 食品のロスが引き起こす問題はこれだけではない。実は食品のロスは焼却や埋め立てを通じて大量のCO2を排出しており、気候変動に大きな影響を与えているのだ。各国の温室効果ガスの排出量ランキングに食品ロスを加えた場合、中国、アメリカに次いで三番目に排出量が多い。また世界中の科学者が地球温暖化を止めるための対策をランキング化した「プロジェクト・ドローダウン(PROJECT DRAWDOWN)」によれば、食品ロスの削減は電気自動車などを上回り第三位にランクインしている。既に国際社会では、食品ロスは重大な環境問題として認知されているのだ。 一方の日本はというと、2020年の時点で年間約522万トンもの食品ロスが発生している。その内訳は家庭系と事業系でほぼ半分ずつ占められており、家庭系では一般消費者が買い過ぎにより廃棄されることによるロスが多い。事業系では賞味期限の三分の一以内に納品や販売を行うという「三分の一ルール」や、納品の際にそれ以前に納入したものより賞味期限が古いものは拒否されるという「日付交代品」など、過剰な商品管理を前提とした商習慣が根っこにある。 こうした悪しき商習慣は少しずつ改善がみられ、食品ロスの量も減少傾向にあるが、政府の取り組みは明らかに積極性に欠ける。SDGsの採択を受けて政府は2030年までに食品ロス量の半減を目指すとしているが、これは900万トン近い廃棄があった2000年を起点としたものであり、他国と比較しても甘すぎる目標設定である。また2019年に成立した食品ロス削減推進法は具体的な目標や規制、インセンティブなどが定められておらず、フランスや中国、イタリアなどの具体的な法整備に対して遅れをとっていると言わざるを得ない。身近な消費から食品産業のあり方まで、できることは数多く残されている。 なぜ食品ロスが生じるのか、地球環境へはどのような影響を与えているのか、食品ロスを減らすために何ができるのかなどについて、長年食品ロス問題に取り組む井出留美氏と環境ジャーナリストの井田徹治が議論した。 【プロフィール】 井田 徹治(いだ てつじ) 共同通信編集委員兼論説委員 環境・開発・エネルギー問題担当 1959年東京都生まれ。83年東京大学文学部卒業。同年共同通信社入社。科学部記者、ワシントン特派員などを経て2010年より現職。著書に『ウナギ』、『生物多様性とは何か』『データで検証 地球の資源』など。 井出留美(いで るみ) 食品ロス問題専門家・ジャーナリスト 1967年東京都生まれ。89年奈良女子大学食物学科卒業。2006年女子栄養大学大学院博士課程修了(栄養学)。15年東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了(農学)。ライオン(株)、青年海外協力隊、日本ケロッグ広報室長などを経て、12年(株)office3.11を設立し代表に就任。著書に『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』、『食料危機 パンデミック、バッタ、食品ロス』など。 【ビデオニュース・ドットコムについて】 ビデオニュース・ドットコムは真に公共的な報道のためには広告に依存しない経営基盤が不可欠との考えから、会員の皆様よりいただく視聴料(月額500円+消費税)によって運営されているニュース専門インターネット放送局です。(www.videonews.com) (本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。) #環境問題 #井田徹治 #井出留美 #食品ロス
西谷文和 路上のラジオ 第127回 内山雄人さん「妖怪の孫~永田町をさまよう亡霊と煩悩」
ゲスト: 内山雄人さん(映画「妖怪の孫」監督)オンライン・インタビュー 第127回のゲストは、3月17日に公開された映画「妖怪の孫」の監督、内山雄人さんです。路上のラジオには、第66回、映画「パンケーキを毒見する」を撮られた際にご出演いただきましたが、今回の映画「妖怪の孫」もたいへん話題を呼んでいます。「昭和の妖怪」と言われたのは岸信介。その孫と言えば、安倍晋三ということで、この映画は、安倍晋三とは何者だったのか?を検証する壮大なドキュメンタリーです。今日は内山監督に、この映画の見どころから制作秘話まで、じっくりとうかがって参ります。 前半では、この映画はアベ政権を追ったドキュメンタリーでありながら、その中の映像は「今」「現在」に至る日本の政界の闇をリアルに切り取っているという、その理由について伺って参ります。例えば、今国会を騒がせた高市元総務相のメディア介入は、まさにアベ政治が躍起になって操ろうとしたメディア戦略の成れの果てであり、霞が関官僚が首相官邸の意のままに動き、公文書改ざんまでまかり通った犯罪レベルの政権の歴史です。映画の中で現職官僚が語った「ルールを無視してテロをやる」の、その意味とは?内山監督は、アベのフタが取れた今、少しずつ堅い口を開きはじめた者たちの動きが見て取れると言います。 そして番組後半では、安倍晋三がどうやって総理大臣にまでのぼり詰めたのか?映画のための周辺取材から浮かび上がった「妖怪の孫」の特異な生い立ちから、権力をどんどんと身に着けて行く中で起こる奇々怪々な事件まで、映画の中で描ききれなかったことも含めお話いただきました。 現代日本の民主主義を、メディアの自由を、そして何より庶民のささやかな日常を根こそぎ変質させていったアベ政治を振り返り、私たち国民ひとりひとりの声がきちんと政治に届く日本であるために、私たちはどうあるべきなのかを改めて考えさせられる、そんなインタビューになりました。どうぞ最後までごゆっくりお付き合いください。 映画「妖怪の孫」公式ホームページはこちら! https://youkai-mago.com/ 00:03 前枠 TM~ 03:44 前半 Jingle~ 29:32 後半 Jingle~ 57:01 後枠 ETM~ 58:27 アナ尻 60:00 曲尻 FO ※番組へのメッセージやその他の回を聴くには、 「路上のラジオ」公式ホームページからどうぞ! https://www.radiostreet.net/ ※「路上のラジオ」からご支援のお願い この番組は皆さまからのご寄付によって制作・配信しています。リスナーの皆さまおひとりおひとりのあたたかいお志しがあって、ラジオ局やYouTubeを通してたくさんの方々にお伝えすることができているのです。心から感謝しますとともに、ますますの応援をどうぞよろしくお願いいたします。ご寄付の詳細は、こちら「路上のラジオ」公式ホームページをご覧ください。 https://www.radiostreet.net/donation/ いつもご愛聴くださり誠にありがとうございます!
3月31日 【速報】新型コロナ新規感染者 愛知323人 岐阜147人 三重122人 3県計592人 岐阜と三重は死者はゼロ | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)
3月31日 【速報】病床使用率は14.6%…新型コロナ 愛知の新規感染323人 名古屋100人 死者1人 自宅療養者2202人 | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)
3月31日 基礎疾患あった80代女性の死亡も発表…新型コロナ 三重で新規感染者96人 病床使用率は8.7% 重症者ゼロ | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)
3月31日 90代男性の死亡も発表…新型コロナ 愛知で新規感染者329人 名古屋87人 岡崎22人 一宮17人など | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)