新アリーナ問題で契約解除に議決求める条例会議決/取り消し求め長坂市長
2025/02/19
豊橋市の長坂尚登市長は18日午後、市議会の議決を経て結ばれた契約の解除にも議決を求める条例の一部改正を不服として、地方自治法に基づき条例改正の議決取り消しを求め愛知県の大村秀章知事に審査を申し立てた。
昨年12月議会で多目的屋内施設(新アリーナ)計画を推進する市議らが提案し可決された条例改正を巡り、同計画の中止に向け契約解除の手続きを進めている長坂市長は1月14日、「議会の権限を越え、法令に違反する」などとして、議会に審議のやり直しを求める「再議」を申し立てた。同29日の臨時議会で条例改正案は再び可決された。
18日は条例の公布期限だった。長坂市長は「今後は県において審査がなされるため、現時点では審査の状況を見守りたいと思います」とコメントした。
市は今週中にも審査申立書を市役所東館の「じょうほうひろば」で閲覧できるようにするという。
大村知事は同日午前の記者会見で、豊橋市からの審査申し立てについて「第三者の有識者を中心に審査委員会を作った上で、学識者の意見を踏まえ粛々と対応したい」と述べた。審査委の「人選を含め、準備は進めている」と付け加えた。県は90日以内に議決を取り消すか申し立てを棄却するかを回答する。
大村知事の裁定にも不服がある場合、長坂市長は裁判に訴えることができる。