ご生前、坂本龍一さんこと教授は
" RADIO SAKAMOTO "で
体調不良のため批評家の浅田 彰さん
(京都芸術大学でアートスクールの学生さんを教えておられる)
(40年以上のお付き合いのお二人)
に、是非ともBTSの講義をしてほしいと
教授は託されました
残念ながらその回は聞き逃してしまい
後からそんな貴重な回だったことを知り
オンエアされた内容を読んだら
時代背景と共にBTSを本当に熟知されていて正にBTS講義でした
一人でも多くの方にBTSの素晴らしさを
伝えたいけど
言葉が追いつかず浅田先生の愛ある講義を
お借りしました
ようこそ!
BTSの未知の世界へ
いざっ
以下浅田先生抜粋
BTS誕生とあらゆる闘争
『世界中のファンを魅了するBTSだが、彼らが最初からエリートコースを進んできたかというと大間違いだ
今や韓国はグローバル資本主義の世界で羽ばたいているけれども、まだ財閥支配は残り、ソウルに家を持ちソウル大学を出ることがお決まりのエリートコース。
そういう人たちと地方に住む人たちには乗り越えられないぐらいの格差が開いてしまったという。
しかし、BTSのメンバーは端的に言ってひとりもソウル出身じゃないんですね。
釜山とか大邱とか、全員田舎出身なんです。
そういうところからソウルに出てくるわけですね。
BTSの若者たちは小さな独立プロダクションみたいなところに拾われて、この先どうなるかは分からないんだけど、とにかくソウルに出ていった。
ソウルでは2段ベッドが並ぶ安パートに押し込まれて、事務所の地下か何かのスタジオで、1日15時間と言われるような猛練習を重ねた。
その努力の果てにここまで来たということがあると思います。
例えばその7人いるんですけど、下から2番目と3番目ですね、つまり95年生まれでJIMIN=パク・ジミンというのと、それからVっていうキム・テヒョンですね、まぁ "テテ" という愛称もありますが……
そのパク・ジミンとキム・テヒョンというのが、95年生まれなんですね。
ジミンが釜山の生まれで、テヒョンが大邱の生まれだったと思います。
それで、1年早く、テヒョンというのはソウルに出てきてて高校に行ってるんですが、まぁ1年遅れで今度ジミンというのが入ってくる。
で、テヒョンが……というかVが、このジミンというのは俺の友達だと、仲良くしてやってくれと言って、みんなに紹介して、ちょっとしばらく経ってから帰ってきてみると、なんかジミンがポツンと1人で、ひとりぼっちで黙ってると。
なんだこれは、と。俺の友達をシカトするんだったら、お前らと絶交だ!っていうような感じになるんですけども。
あとでよく話を聞いてみると、そのジミンが釜山生まれで、釜山方言を笑われると嫌だっていうね。
つまり地方出身者で、方言を笑われるのが怖い、で黙ってたみたいな感じなんです。
まぁそれは彼のキャラクター……とても優しいんだと思いますが、キャラクターにもよると思いますけど、それぐらいな感じ。
つまり首都のですね、いわば標準語を話すエリートたちのところに、まぁいわば地方から殴り込みをかけてきて、小さなところでずっと共同生活をし、地下のスタジオでみんなでこう……励まし合いながら猛練習に耐え、で今まで来たなってことだと思います。
プラス最初ですね、そのBTSという名前がつくんですけども、これは日本語で言うとBDSなんですよ、
つまり防弾少年団なんですね。』
V × JIMIN
95’s 生まれを韓国語読みした
愛称" クオズ "
cuteな2人
つづく
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