玄関を出ると
例のピンポンダッシュの女の子に会いました
私の姿を見るやいなや駆け寄ってきてくれたので
「自転車の鍵、開けれるようになった?」と聞くと
「はい」という
そして、やや緊張した面持ちで
「鍵の開け方を教えてくれてありがとうございました」と言うではありませんか
おお、実はとっても出来たお子様だったのだなと感心しながら
「い~え~」と答えると
続けて、「報告があります!」というのです
えっ!? ほっ報告っですか
と身構えた次の瞬間
「よっちゃんイカが当たりました」
・・・・・ガクッ
「・・・そう、よかったねー」
「はい」
実は、よっちゃんイカなるものを食べたことも見たこともない私なのですが
「当たったら、どうなるん? もうひとつ貰えるん?」と聞くと
向こうへ走って行ってまた戻ってきて
当たり券を見せてくれたのですが
それはそれは小さな文字で袋の綴じギリギリの所に
あたり
と書いてました
「ちっちゃい文字やな~ よう見つけたな~」と言うと
一緒にいたおばあちゃんらしき方が
「そうなんよー 小さい文字で私ら見えへんわ~」とおっしゃる
「そうですね~」と返す
この一連の会話のなか
女の子の弟と思われる男の子が
停めた自転車に乗ってペダルを漕ぎながら
ずーと私に向かって「こんにちは」「こんにちは」と大声で連呼
私は女の子との会話に気を取られ気づくのが遅れたのですが
「こんにちは」と返すと
気がすんだのか再び自転車をこぐのに集中・・・
といった、ちょっとした出来事でした