旅・ふ・る Tabi Full

中国 龍脊棚田・風雨橋・桂林 2日めー2

●ガソリンスタンドのトイレ



<ドアなしトイレ>



桂林空港を出発し、しばらくにぎやかな街中を通る。
緑が多く、さすが有名な観光地だけあって、街路樹やロータリーの花もきれいに植えられている。
1時間ほど走り、ガソリンスタンドでトイレ休憩。
いよいよドアなし、紙なし、気絶しそうなほど汚いトイレに出陣である(>_<)

念のためマスクをして行ったけど、入り口から強烈なにおいなので、息を止めても、とても最後までもたない。
途中小さく息継ぎした時のにおいといったら・・・(>_<)
嗅覚的なダメージだけでなく、視覚的にもやられてしまった。
溝は何分かに1回水が流れるので見た目はきれいだけど、周りが汚すぎる。
少しずつ慣れていきたかったのに、いきなり強烈すぎてくらくらした。

急いで終えて走って外に出ると、手洗い場で中国人女性がパンプスを脱いで、靴の裏を洗っていた。
びっくりしたけど、なんだか安心した。
中国人も汚いという意識があるなら、トイレがきれいになる日も近いかな~。
でもよく考えたら、中国人じゃなくて、台湾か香港からの旅行者かもしれない(笑)

私たちは水たまりを見つけて念入りに靴の裏をちゃぷちゃぷ洗った。
あ~、これから何度こんなトイレに行かないといけないんだろう。
とにかく、おなかもせっかく治ったんだから、絶対下痢をしないように気をつけよう!と決心した。

●霧、そして土砂崩れ

<濃霧>



<土砂崩れ>



ガソリンスタンドを出発すると、景色がだんだん田園風景に変わり、ついにカーブの多い山道に入る。
途中、真っ白な霧の中に入ったり出たりの繰り返しで、棚田が見られるか心配になる。

というより、土砂崩れが多くて、無事に棚田へ辿り着くのか、今はそちらの方が心配。
土砂崩れは大小合わせると50ヶ所以上はあったと思う。
聞くと数日前に大雨が降ったらしい。
まだ崩れたままのところは、土砂が道路の半分以上を占めているので、崖ぎりぎりのところを走らないといけない。
道路は土砂でにゅるにゅるしてるし、ガードレールのないところが多く、下をのぞくと、はるかかなたに川が見えて、本当に生きた心地がしなかった。
これって「世界の果ての日本人」とか「ナゼそこに日本人」みたい!ってMさんと笑うけど、顔がひきつっている(^^;)

<ガードレールがない!>



<できたての土砂崩れ>



揺れる車から一生懸命、土砂崩れの写真を撮っていたら、ドライバーの黄さんが気をきかせて、車を停めてくれた。
いやいや、そういうつもりでは・・・とばつが悪かったけど、せっかくなので外に出て急いで写真を撮る。

しばらくすると、新しい土砂崩れのところでブルドーザーが作業をしていた。
まだまだ土砂が残っているのに、「通れ」と言われ、身体をぐねんぐねんさせながら通る。
左下は深い谷でハラハラしたけど、無事通過できてホッとした。

●棚田の観光案内所

<りっぱな建物>



<黄さんが入場券を買っている>



観光案内所で、棚田の入場券(80元=約1,280円)を買う。
まだ世界遺産じゃないのに結構高いな~。
観光案内所はりっぱな建物で、お土産屋やレストランも入っている。
帰りにこのお土産屋で棚田の絵葉書と写真集を買った。

入場券を買うとまた車に乗る。
間もなく到着と思ったのに、なかなか着かない。
土砂崩れはなくなったけど、神戸の六甲も真っ青のヘアピンカーブが増え、2人ともだんだん無口になる。
しかも道は狭く、ガードレールがほとんどない。
車が全然走っていないので、ここで落ちたら何日も見つからないだろうな~と思ったりした。

19時頃、やっと棚田に到着。
とりあえず無事に着いてホッとしたけど、また明日同じ道を通らなければいけないと思うとぞっとする。

●平安村の入場門

<棚田のポーターさん>



<入場門 右が私の荷物>



ホテルまでは車で行けないので、入場門の駐車場で車を停めて20分ほど歩かなければいけない。
でもスーツケースはポーターさんが運んでくれるので楽である。
ポーターさんはてっきり男性だと思っていたのに、若い女性と高齢の女性が来た。
必然的に高齢の女性が軽いMさんの荷物を担当し、若い女性が私の重い荷物の担当になった。
言葉は分からないけど、明らかにイヤそうな顔をしてぶつぶつ言っている。

Mさんのに荷物は往復で20元、私のは40元と言われた。
スーツケースは車に置いておいて、必要なものだけ持って行こうか?と身振り手振りで伝えたけど、あっという間に籠に乗せ、担いで行ってしまった。
彼女のことも心配だったけど、あんな乗せ方で私のスーツケースが谷底へ落ちてしまわないか、とても心配だった(^^;)

<霧の中の棚田>



<お土産屋>



霧の中から棚田が少し姿を見せてくれたので、テンションが上がってきた。
もっと霧が流れてくれたらな~と祈りながらホテルへ向かう。
ホテルのある集落まで、左右にお土産屋が続く、
チワン族の装飾品や刺繍物などが売られている。

<建設中の建物>



こんな足組みで大丈夫なの~???
向こうは深い谷なのに・・・恐ろしい!

<名物の竹飯>



道端で名物の竹飯を作っていた。(ぼけてますが)
こんなに竹が真っ黒になるまで焼くんだね~。

●棚田のホテル

<ホテルへの道>



<ホテルのレストラン>



きれいでしっかりとした石段を登ってホテルへ。
数日前の雨で、足元はぐちゃくちゃだと思っていたけど、それほどでもなくてよかった。
でもホテルまでかなり登らないといけない。
写真を撮りながら登ったので、30分くらいかかってやっと今晩のホテル「龍脊一楼 LONGJI ONE HOTEL」に到着。

●ホテルの夕食

<トマトと卵のスープ>



<茄子の炒め物>



おなかが空いていたので、部屋に入るより先にレストランで夕食をとることにする。
中国で初めての食事、心配だったけど、一口食べて「おいしい!」とMさんと顔を見合わせた。
全部おいしくて、「おいしいね~!」を連発しながら完食した。

<名物の竹飯>



<キャベツと豆腐の炒め物>



初めて食べた、名物の竹飯は、山菜おこわのような感じ。
ちょうどいい味付けでおいしかった。
ビールも冷えてて最高!
トマトと卵のスープも野菜炒めも絶品で、野菜のおいしさが際立っている。

やっぱり中華料理は火加減が勝負だな~と納得。
こんな山奥でも中華料理ってハズレがないな~と感動する。
それにしても一皿の量が多い。
たくさん食べたかったけど、私はおなかを心配して腹6分目くらいにしておいた。
残りは全部Mさんが食べてくれて助かった。
Mさんは苦しい苦しいと言いながら残りの8割食べてくれた。

●棚田ビューの部屋

<ホテルの外観>



<棚田ビューの部屋>



ホテルのHPで部屋の写真は見てきたけど、実際どんなんだろうと期待と不安で部屋に入る。
なかなかきれいで清潔なのでホッとした。
布団もふかふかで太陽のにおいがする。
ちゃんと干してくれてるんだな~って感じでうれしい。
液晶テレビがあるのは意外だった。ちゃんと映るし(笑)電話はなかった。

残念ながら暗くて窓から棚田は見えないけど、明日の朝、楽しみだな~。
どうか見られますように!

ドライヤーを借りにフロントに行くと、従業員の女性がついてきてと手招きする。
すると3階の私たちの部屋の向かいがその女性の部屋で、一緒に入っていくとドライヤーを渡された。
これって私物?と思ったけどありがたく借りることにした。
ところがこのドライヤー、笑ってしまうほどパワーがなくて、ものすごく時間がかかる。
Mさんが使っているのを見て私はあきらめた(笑)

<バスルーム>



<部屋のサンダル>



トイレとシャワーは旅行記の写真通りだった。
最初、こんな山奥のホテルのトイレってどんなんだろうってすごく不安だったけど、洋式の水洗トイレと分かって、本当にうれしかった。
普通に流れるし、旅行記で書いているほど匂いは気にならなかった。

ただ仕切りもカーテンもないので、シャワーをすると床が水浸しになる。
だから、部屋にサンダルがあるんだな~。

旅行記ではシャワーが途中から水になるので注意って書いてあったけど、運よく(?)私たちは2人ともセーフだった。
温度も水圧も問題なし。
全体的に部屋のクオリティは高いと思う。

夜中、鶏の大きな鳴き声で何度も目が覚めた。
あっちでもこっちでも大きな声で鳴いている。
普通、鶏が鳴くのって、4時とか5時頃じゃないの~? まだ2時だよ~(>_<)

身体が冷えてきたので、スーツケースからヒートテックを出して着て、暖房をつけて布団に入るけど、鶏の鳴き声でなかなか眠れない。
Mさんも起きてしまった。
Mさんは鳥類が苦手なので、私より敏感なんだろう。
結局2時から熟睡できずうとうとしていたら、外が明るくなってきた。
そういえば、旅行記では、鶏の鳴き声がうるさくて眠れないというくだりはなかったな~。


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