2023年11月3日、静岡県伊豆の国市・大仁神社で開催された『大仁神社例大祭』は11:00から予定されている伝統芸能・三番叟(さんばそう)の準備が始まりました。
大仁神社の例祭は毎年11月2日と3日に行われます。
例祭では種穀豊穣と子孫繁栄を祈願する「種蒔三番叟」が奉納されます。
種蒔三番叟は市の指定無形民俗文化財に指定されており、大仁神社の例祭でしか見ることができません。
種蒔三番叟
種蒔三番叟は、翁、黒式尉、千代の三役が舞う伝統芸能です。
翁は五穀豊穣を祈願する役で、黒式尉は厄除けを祈願する役、千代は子孫繁栄を祈願する役です。
三役は笛や太鼓の音に合わせて舞います。
- 内容:翁、黒式尉、千代の三役が舞う伝統芸能
- 特色:五穀豊穣、厄除け、子孫繁栄を祈願する舞
神楽
神楽は神々に奉納される舞楽です。大仁神社の例祭では地元の氏子によって神楽が奉納されます。神楽は笛や太鼓の音に合わせて舞われます。
- 内容:神々に奉納される舞楽
- 特色:地元の氏子によって奉納される神楽
露店
例祭期間中は、神社の境内に露店が立ち並びます。露店では、地元の特産品や縁起物などが販売されます。
- 内容:神社の境内に立ち並ぶ露店
- 特色:地元の特産品や縁起物の販売
ご利益と神様
大仁神社のご利益は、開運、福徳、治水、酒造です。
主祭神の大山咋命は五穀豊穣の神であり、相殿に祀られている誉田別命は武勇の神、倉稲魂命は食物の神、火産霊命は火の神です。
- 開運
- 福徳
- 治水
- 酒造
由緒と歴史
大仁神社の創建は平安時代初期の大同年間(806~810年)にまで遡ります。
大仁に住んでいた人々が産土神として日吉大社(滋賀県大津市坂本)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
その後、大仁神社は社運が隆盛しましたが、寛永2年(1625年)の火災で多くの社殿、社宝、記録などが焼失し一時衰退します。
正徳4年(1714年)に再建されますが、文政12年(1829年)に再び火災により焼失し、弘化2年(1845年)に再度再建され、昭和37年(1962年)に老朽化のため現在の社殿が再建されています。
この三番叟は日本人として昔から続いてきた伝統芸能は観ていると感慨深い気持ちになります。
また三番叟の後は三島しゃぎり保存会の演奏もあります。
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