アメリカがイラクに派兵してどれくらいの年月が経ったのだろうか?
あの2001年9月11日にニューヨークで起きたテロの後に、派兵したと記憶している。
表(※1)でみると、2002年10月16日に爆撃をはじめて、そろそろ丸2年が経過した。
その間に、いろいろな報道がされてきた。
フセイン大統領の拘束や核兵器があるということだったが、なかったなど、いろいろなことが分かり始めた。
そして、たくさんの犠牲者がでた。
民間人も、多数、拘束され、ネット中継で殺された人もいた。
全部を見たわけではないのに、あの断末魔の叫び声は、聞いたら、耳から離れなかった。
いままでの戦争では、考えられないほど、簡単に広がる。
マスコミを通さなくても、インターネットで、広がってしまう。
それをこんな形でまざまざと見せ付けられるとは思っても見なかった。
人の命は重い。
これだけが、正しいとすれば、いまイラクで行われていることは、
正しいとは言いがたい。
アメリカ人が、アメリカの正義のために、イラクにいるのだとしたら、恨まれて当然だ。
そして、アメリカ人は、恨まれる理由が分からないので、イラク人を恨む。
憎しみの連鎖・・・
わたしは、エジプトやトルコなど、イスラムの世界の人たちは、日本人に優しい。
その分、白人には冷たく見える。
彼らは、自分たちにされた仕打ちを覚えている。
忘れていないのだ。
憎しみは、消えない。
憎しみの連鎖をきるには、わたしたちの小さなことからはじめるしかないのではないだろうか?
いま、韓流ブームだという。
以前、日本も韓国も、身近な国でありながら、戦争によって、作ってしまった傷があり、犬猿の仲であった。
ところが、この1年くらいで、劇的に変化がおきた。
お互いを認め、敬う気持ちがあれば、日本と韓国の関係のように、いい関係に変わることができるはずである。
仲良くしていきたい。
日本は、アメリカとイラクに仲良くしてもらうための橋渡しをすべきであって、アメリカの側にだけたっては、いけないのではないかと思う。
※1:対イラク戦争略年表