いろいろ書きたいことはあったが、やはり久しぶりに書きたかったのは院長のことが一番だった。
最近父の態度を見て思ったことは、院長から「統合失調症です。一生入院です。」と伝えられて(推測)、それを疑いもせず弟妹に伝え、他の周りの人々にもそういう風に思わせていた事を後悔して、何となく私に正面から向き合って会話が出来ないような感じである。
もう私の家の跡を継ぐのは子供のいる弟に決まっているし、犬猿の仲の私が同じ墓に入ることはないという事も覚悟しているようだ。私が弟と仲良くしてくれればと思っていたようだが、何十年にも渡る溝は深すぎた。
院長は統合失調症だと偽診断し、一生入院ですと身元引き受け人の父に伝えた。しかしその後別の先生(主治医)の勧めもあり、どうせ再入院してくると踏んで退院させてみたところが、何とアルコールも辞めて統合失調症も発症せず7年間も経ってしまった訳だ。(統失は発症する訳がない、100%笑)
再入院は間違いないと皆が思っていたところに、私にその気配がなく無事に生活している。しかし今更弟妹甥姪親戚が受け入れてくれることはないのである。まだ若ければともかく60代の独身老人を誰が相手にしてくれるだろうか。
院長は何百回もの診察記録の中から、統合失調症と診断を下した理由になるようなカルテを集めていざという時は抗弁しようと思っているのかも知れない。しかしその病気であったかなかったかは置いておいても、家族に一生入院だと思わせて、実際に6、7年も入院させてしまった事で、私は退院しても家族的社会的に行き場を失ってしまったことには大なる責任がある。
金に汚い事例を挙げた病院運営批判に腹を立て、事件をでっち上げ保護室に長期間監禁したことや、ヤクザまで使って策略を構えたことなどは、その後私が直ぐ退院して訴えていれば大変な事に至る可能性があった。院長は逮捕までは至るか、医師免許を取り上げられるか、院長職を失うか、何の可能性もゼロではなかっただろう。
しかしそれはもう過去の事だ。どうしようとも失った年月は帰ってくるものではない。だから今私が望むのは、罪は認めなくても良い、しかし自分のせいで大損害を与えてしまったことは認めろと言いたい。
その上で4、5年前の手紙で私が希望した500万円を払って、過去のグチャグチャを風と共に去りぬとするのが、お互いに歳をとった老人二人には良い解決策だと思うのだが。