音楽日記

私が触れた音楽などを紹介していきます。

ベトナムの旅

2012-01-24 10:26:55 | フェアトレードショップ ぴーす
1月11日~14日まで、ベトナムのホーチミンへ行ってきました。


ベトナムは初めて。フォーや生春巻きなど美味しい食べ物があること、ベトナム戦争で大国・アメリカに勝った強靭な国…そんなイメージを持っていたくらいで、特に強い関心を持っていたわけではなかったのですが、今回の旅でとても身近な国に感じることができました。

ベトナムへ行くきっかけをくれたのは、湯浅町に住む友人の竹中麻衣子さん。
彼女は10年前、19歳のときからベトナムでストリートチルドレンやHIV感染者の方たちの支援活動を行っています。
竹中さんのブログ… http://lifeinhcm.blogspot.com/
インタビュー記事(約3年前の記事)… http://www.nwn.jp/kakokizi2009/20090117/2/2.html

彼女が行っている「風呂敷プロジェクト」の風呂敷を「ぴーす」でお預かりしたのがきっかけで、以前から麻衣子さんが活動している現場を見てみたいという思いはありました。昨年末頃、麻衣子さんがベトナムへ行くのに同行しませんか?とお知らせを頂いたのがきっかけでした。



11日(1日目)


朝8時10分に関空に集合。同行したのは、麻衣子さんのお母さん(お母さんもベトナムは初めてとのことでした)お母さんのご友人(女性)、高野山の僧侶(男性)、元地方新聞社員(男性)、大学生(女性)、そして私の6人。麻衣子さんを含めて7人での旅となりました。

関空からベトナムへは毎日朝10時10分にベトナム航空の飛行機が飛んでいます。私たちもそれに乗りました。

ホーチミンのタンソンニャット国際空港に到着したのは現地時間の午後2時頃。約6時間のフライトでした(日本とベトナムの時差は日本が2時間早いので)

空港からすぐに毎月1回行われているというふろしきプロジェクトのミーティングの場へ。






(途中、街中の様子。バイクの多さには圧倒されました
クリックしたら写真が大きくなります)



ミーティングは学校の1室を使って行われており、3人の女性と1人の男性が自分達が作ったふろしきを持って集まっていました。
そこで、ホーチミンでお店http://shoko-zero.blogspot.com/の店長をされている栗須さん(栗須さんのお店でも風呂敷を販売しています)という日本人女性が検品をし、出荷可能なものに対して代金を支払うという方法で、「風呂敷プロジェクト」は進められているということを知りました。

集まっておられた方たちに話を聞くと

「この仕事を始める前は、町中で宝くじを売る仕事をしていました。町に出ても売れるかどうか分かず不安定だったけれど、この仕事は作ったら必ず買ってもらえます」

「家で子どもの世話をしながら(風呂敷を)作ることができて助かります」

「収入が増えました」

「家族を養えるので助かります」

と、皆さんの笑顔から、この仕事につけて良かったという思いがとても伝わってきました。



麻衣子さん(一番右)と風呂敷を作っている女性たち。



1点1点手縫いの風呂敷。材料になる布は日本から運ばれたハギレを主に使います。←ごめんなさい、この部分、ブログをアップしてからしばらくこのままだったんですが、ベトナムにあるハギレを使っているそうです。




(この風呂敷を「ぴーす」にもたくさん置かせてもらっているので、ぜひ一度見に来てみてくださいね!)


ミーティングのあと、ホテルへチェックイン。ホテルはきれいで朝食のバイキングも美味しかったです。


夕食は麻衣子さんの現地のお友達Phuong(フン)さんの自宅でフォー(米粉で作った麺をスープと一緒に頂く料理)と生春巻きを頂きました。

Phuongさん、そしてPhuongさんのお母さん、Phuongさんと活動を共にしているフランス人のエリザベスさん(麻衣子さんともお知り合い)の3人が用意して下さり、ベトナムの家庭料理を味わわせて頂きました。

どちらも本当に美味しく、心あたたまるひと時を過ごさせてもらって、感謝の気持ちでいっぱいでした。

食後には、山盛りのフルーツまで出して下さりました。パイナップルやマンゴー以外は、ほとんど食べたことのないものばかりでしたが、どれも美味しく、「ベトナム=食べ物が美味しい」がすっかりインプットされてしまいました(笑)



12日(2日目)

朝7時という早い時間にロビーに集合。Bui Thi Xuan(ブイティソン) 高校へ「ふろしきプロジェクト」を知ってもらうワークショップへ。たまたまホテルから近かったので、歩いていくことに。

このワークショップを企画してくれたのはベトナム人のBinh(ビン)さん。約半年前にこのプロジェクトのことを知って、とても興味を持ち、麻衣子さんに連絡されて風呂敷の展示会など行われたそうです。

高校はBinhさんの母校で、3年生2クラスの生徒さんたちに、「日本で使われている風呂敷とは?」「風呂敷プロジェクトの目的」などについてお話し、その後、グループに分かれて実際に風呂敷で色々なものを包んでもらう体験をしてもらいました。



生徒たちに話をする麻衣子さん。

"風呂敷プロジェクトは、ベトナムの経済的に苦しい立場の人たちに「風呂敷を縫う」という仕事を通して収入の向上をはかるとともに、買い物などのときにもらう使い捨てのナイロン袋ではなく、ずっと使える風呂敷使うことでゴミを減らすとともに資源を大切にしようという目的があります"

説明は英語でした。時々「OK?」と聞くと、みんな「OK!」と笑顔で返してくれて、ベトナムでは英語の教育に力を入れているんだな、ということを感じました。



Binhさんが現地の言葉でも説明。


↓風呂敷を使ってみる生徒たち。みんな興味津々で、食いつきの良さにビックリ!









私たちも初めは風呂敷の使い方を教えてあげようと、生徒たちの輪の中に入りましたが、教えるというよりは一緒に体験に参加させてもらった…という感じでした。日本人なんだからもうちょっと風呂敷を使えるようになっておきたいな、と思いました^^;

また、体験後には、私たちは「手のひらを太陽に」を歌い、生徒たちもベトナムの歌を歌ってくれるという場面もありました。

ランチまで少し時間があったので、お坊さんと大学生と3人でホテル近くを散歩。ビンタン市場というところに行きました。そこはすごく広い建物の中に、所狭しと雑貨や服、かばんなどを売る店が寄り集まって、「お姉さん!」「これ安いよ!」と日本語で呼びかけてこられて、あんまり落ち着いて買い物できる雰囲気ではなかったです…^^;
(一部分しか見ていないので、全体のことは分からないのですが…)


ランチはホーチミンで人気の洋食屋さん(?)へ。

麻衣子さんがベトナムへ来るきっかけになった、シアトル留学時に出会ったThuさん(麻衣子さんの右横)、ARBAの世話役でもあり、ベトナムの大学で勉強中の木村さん(その右横)、そして栗須さん(さらに右横)、エリザベスさんもランチに参加して下さって、にぎやかな昼食会でした。



Thuさんは、東北大震災で被害に合われた方々に見舞い金、500ドルを親族や友人と集め、麻衣子さんに託してくれたそうです。

麻衣子さんの、国境を越えて広がる人のつながりは、彼女の長年の活動の財産だということを改めて感じました。


ランチの後は、エリザベスさんの案内でHIVに感染した子どもたちを支援する「スマイルグループ」へ。お坊さんと大学生と私の3人で伺いました。

そこは、麻衣子さんやPhuongさんも一緒に活動している施設です。子どもたちに医療を受けさせたり、予防薬を与えたり、ライフスタイルや食事などに関して家庭を教育したり、子どもたちが学校に行くために奨学金を与えたりしているなどの活動を寄付金によって行っているところです。


門をくぐると、子どもたちが数人と施設長さんのような方がいました。
エリザベスさんから施設のことや子どもたちを取り巻く環境などに関するお話をききました。
ベトナムの貧しい家庭では、子どもに教育を受けさせる余裕がなく、両親が子どもが路上での販売に行くことを望むケースがあるといいます。

エリザベスさんが話していた「まいた種から芽が出るか、ゆっくり育つか早く育つか分からないけれど、ただ(芽がでることを)望むだけ」という言葉が心に残りました。







夜ご飯は、Binhさんのお勧めのフレンチ風のレストランへ。最初に口にしたかぼちゃとほうれんそうのスープから、思わずうなってしまうほどの美味しさ。他のメニューもどれも美味しく頂きました。

ホテルに戻ってから、Phuongさん、エリザベスさんと私たち4人の計6人でアイスクリームを食べに行き、今回の出会いに感謝の気持ちを伝えました。



13日(3日目)

最終日は、朝10時頃からBinhさんが麻衣子さんと麻衣子さんのお母さん以外の5人を連れて、市内を案内してくれました。





中央郵便局、商店が立ち並ぶドンコイ通りなどでお土産探し。日本人オーナーさんのお店もわりとあって歩いていて楽しい通りでした。
(外国人旅行者向けのお店っぽい感じで、ビンタン市場に比べると少し値段は高く感じましたが)

お昼ごはんは、通りから少し離れたところにある屋台風のお店へ。そこはレストランというか、地元の人が行く大衆食堂みたいな感じ。店先で炭火でお肉を焼く香ばしい匂いにつられて、みんなで即決でした。
(食べてる途中、厨房からにわとりが走り出てきたのには、ビックリしました^^;)
ご飯の上に焼いた豚肉(たぶん)と、キュウリのスライスが乗っただけのシンプルな料理でしたが割りと美味しかったです。値段も日本円で100円くらいの安さでした。



午後は少しお茶を飲んで休憩した後、麻衣子さんの知り合いの女性が経営するベトナムの盲目の方たちが施術をしてくれるマッサージのお店「NHAT THANH VIET」(タン日越マッサージ)へ行きました。
オーナーの野崎さんは、9年ほど前からベトナムに渡り、それまで日本でお世話されていたベトナムの盲人の青年が働ける場所を作ろうと、私財を投じてお店を開かれたそうです。オープンにこぎつけるまでもそうですが、それから今までずっと苦労が絶えないそうですが、終始笑顔で私たちに接して下さり、お店にかけた思いの深さに心打たれました。

約1時間ほど、頭から足の先までじっくりと丁寧にマッサージをしてくれて、日本ではありえないくらい低価格でのサービスにみんなすっかり癒された表情になっていました。
(ホーチミンへ行かれる機会があったら、ぜひ訪れてみてほしいです)


マッサージから帰って来て、夕食をとったあと、帰りの飛行機に乗るため、空港へと向かいました。

空港へ向かう途中、カメラがないことに気がつき、麻衣子さんが携帯でマッサージ店やホテルなどに電話してくれましたが、見つからず…。マッサージへ向かうタクシーの中で写真を見たのが最後なので、タクシーに置き忘れてしまったのかもしれません。

麻衣子さんがBinhさんにも電話してくれて、彼は「日本から来た友達のために自分にできることだから」と、カメラを探してくれ、(「もうこれ以上探さなくて良いよ」と伝えたのですが、帰国してからも「見つかったら連絡するから」とメールをくれました)初めて出会った私たちへの数々の親切に言葉にならないくらいの感謝を感じました。麻衣子さんも、「ベトナムの人は本当に親切な人が多く、日本人も学ばせてもらうところがあると思う」と話していました。

(カメラをなくしてしまったので、写真はたくさん撮っていたんですがアップできなくて本当に残念です…、ここにある写真はお坊さんが送ってくれたものです)

そして14日深夜0時過ぎの飛行機で出発、朝7時頃に関空に着いたのでした。

3泊4日の短い旅行でしたが、すごく濃密な時間を過ごさせてもらい、麻衣子さんやベトナムで出会った方たちには、感謝の気持ちでいっぱいです。


それにしても、車やバイクの多さには本当に参りました。赤信号の手前ではまるでマラソンのスタートライン状態(笑) その車やバイクの嵐の中を歩行者はスイスイと吸い込まれるようにうま~く横断していくのです。
初めはマジックを見ているようでした^^; 私たちも3日目ともなると、少しは道の横断に慣れてきましたが、たぶんまた間があくと、怖くて渡れないと思います。

また勘が鈍らない間に、訪れる機会をつくれたらと思います。



*****

明日(25日)、午後7時から麻衣子さんのお話会をてんつくゲストハウスで開きます。
ぜひお気軽に参加してみてくださいね!
(できれば事前にご連絡頂けたらありがたいです。電話…0739-24-7660)





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