音楽日記

私が触れた音楽などを紹介していきます。

ピアノコンサート

2005-09-22 20:39:27 | Weblog
もう1週間以上前になるけれど、13日はピアニスト・中村紘子さんのコンサートだった。子供の頃から、ピアニストと言えば真っ先に中村さんの名前が思い浮かぶくらい、特別な人だったので、数日前からすごくワクワクしていた。
モーツアルトから始まって、ベートーベン、メンデルスゾーン、ラフマニノフ、ショパン、そして最後のリストまで、作曲家たちの偉大さはもちろん、私たちにその偉大な作品を再現してくれる中村さんの演奏にも、本当に感動の一言だった。
アンコールになんと5曲も弾いてくれた。確かすべてショパンの曲だったと思う。「子犬のワルツ」や「華麗なる大円舞曲」などポピュラーな曲ばかりだったのが嬉しかった。さすがに4,5曲目のために再び舞台に登場すると、観客席は興奮と熱気に包まれて、みんな釘付けという感じだった。「何曲ひいてくれるんだろう…」そんな期待が膨らんだけれど、5曲目が「別れの曲」だったので、会場からも少し笑いが起こっていた。
コンサートが終わって、ホールから出ると、床が見えないくらいの人だかりでビックリ。
CDを買って、サインをしてもらおうという人達だった。私も「ショパン名曲集」というCDを買ってサインの列に並んだ。最後の方が、もしかしたら話ができるんじゃないかと思って、最後から3番目くらいに並んだ。残念ながら話はできなかったけれど、握手をしてもらった。演奏後でしかも大勢の人と握手をしたのに、とても力強くて驚いた。
私の手もあそこまでは無理でも、鍛えれば少しはあの手に近付くかな…と、あれから時々手を眺めては思っている。(無謀!?)

ウルトラトリオ

2005-09-18 01:36:07 | Weblog
9月も半分を過ぎて、だいぶ涼しくなってきた。やっと秋だ~!
読書の秋、芸術の秋、そしてなんといっても食欲の秋!?
それはさておき、先週の土曜日は山口武さん率いるウルトラトリオのライブが田辺であった。
ギターは山口武さん、ドラムは東原力哉さん、そしてベースは清水興さん。東原さんと清水さんは、伝説のバンド「ナニワエキスプレス」のメンバーだ。今ではすっかりお気に入りのバンドになったけど、おととしの9月、和歌山市に初めてライブを聞きに行ったときは、初めて聞く名前ばかりで、まだまだ遠い存在だった。
それが、身近な存在になったきっかけは、去年の秋、オールド・タイムで開かれた山口さん、ロン・カーターさん、ルイス・ナッシュさんのザ・トリオのライブ。
ロックもジャズも両方似合ってて、超有名なミュージシャンと共演しても存在感を放つ山口さんに感動して、「田辺でも演奏して下さい!!」夢中でしゃべりかけていた。
そして、5月のソロ、今回のウルトラのライブが実現して、前よりもっと身近に感じられるようになってきた。
ウルトラの3人はみんな、ミュージシャンとしての魅力はもちろん、とても気さくで人間としての魅力もすごくある。タイプの違う3人だけど、それぞれの個性が絡み合って、お互いの良さを引き出し合ってる…そんな気がする。
もっとウルトラトリオのこと、好きになりたい。
同じように、田辺のこと気に入ってくれたら嬉しいな…。

ハリケーン

2005-09-03 01:46:13 | Weblog
猛烈なハリケーンに襲われたニュー・オリンズのことが今とても気になる。
6年前、友達と一緒にアメリカを旅したときに訪れた。
ジャズ発祥の地として知られているニュー・オリンズは、昔フランスに統治されていたこともあって、ヨーロッパ風の町並みが美しく、たくさんの観光客が訪れる。
夜になるとバンドの生演奏が聴ける店が並ぶバーボン・ストリートという通りがあり、あちこちからジャズや、その他色んなジャンルの音楽が流れていた。「こんな風に音楽に包まれた町が日本にもあったらいいな」と思った。
それまでジャズにはあまり興味がなかったので、どういう理由でこの町に立ち寄ったのか覚えてないけど、黒人のおじさん達の陽気でエネルギーに満ちあふれた演奏は心に焼きついている。そして、片言の英語で話しかけたら、笑顔で「よく来てくれたね」と言ってくれたのが、とても嬉しかった。
思えば、ジャズに初めて出会った場所、そして「またいつか行きたい」と時々思い出す場所。あのきれいな町並みや陽気な音楽、そして明るい人々が再び戻って来ることを心から祈っている。