ワクチン接種の翌日は、軽い頭痛とむかつき、軟便等の副反応に襲われた。
いずれも軽いものだが、かと言って動く気にもなれず、
日がな一日、ソファーーに寝転がり、だらだらと過ごす。
やる事と言えば、トイレへの往復と、大きな欠伸、時折、放屁するぐらいだ。
さすがに、翌々日になると、外に出たくてしょうがない。
「どっか行くぞ。」
とは言ったものの、さてどこへ行こう。
頭痛は無くなったとは言え、まだ少し、むかつきは残っている。
さすがに、山登りは止めといた方が無難だろう。
ブイーーーン
やってきたのは、佐賀の相知町蕨野集落の棚田。
棚田百選&重要文化的景観に選定された棚田である。
これは、大平展望所からの景観。
画像右の棚田がハート型に見えるらしい。
ったく、好きだね。
ハート岩とか、ハート何たらとか。
田んぼまでハートかよ。
近くに寄ると、全然そうは見えないんだけどね。
棚田の下には暗渠になった水路が張り巡らされ、各田んぼに農業用水を供給している。
上から順にオーバーフローした水が、田んぼを潤していくと言う、そんな単純な棚田では無いのだ。
「わ!ハナイカダやん。」
家内が後ろで、素っ頓狂な声を上げている。
振り返ると、ヤツの指さす先には、黒い実がくっついている葉っぱがある。
「くっついてるのじゃ無く、実がなっとると。」(家内)
それも葉っぱの真ん中にである。
当然、
「花も葉っぱの真ん中に咲くとよ。」
「ひょー。」
変わり者にも程があるぜ。
『蕨野の棚田』とは、八幡岳北斜面に広がる、幾つかの棚田の総称らしい。
南川原の棚田
8.5mの石積みは、日本一の高さを誇る。
そそり立つ石垣群。
まるで中世の山城である。
さしずめこれは、大手門だ。
と、
言いたいところだが、
紛うこと無くこれらは、田植えが済んだばかりの、のどかな田んぼなのだ。
場所を移動。
見帰りの滝へ。
遊歩道を行く。
程なく、何段かに分かれた、瀑布が見えてくる。
全体的には紫陽花の見頃は過ぎてはいたが、まだまだ十分楽しめた。
観音堂まで登ってみた。
観音堂
札所のひとつになっているようだ。
何のかんので、棚田と滝を合わせたら、結構歩いている。
お陰で汗びっしょりである。
先ずは、ワクチンの副反応は脱したようだ。