劇団未来ブログ

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演劇のエヴァンジェリスト(伝道者)として

2011年10月19日 23時00分00秒 | 演劇塾
「ワーニャ」は無事、千秋楽を迎えることができました。
お蔭様で、全ステージ満席で補助席も埋まりました。
ご覧下さった方々には、心より感謝いたします。
誠に、ありがとうございました!

企画を立てたのが去年の12月、今年の2月より出演者のオファーをはじめ、4月に顔合わせ、5月より基礎訓練(五感の記憶、レピティションなど)、6月は人物造形のホットシーティングと関係作りの即興、7月は原作を使ったシーンの即興、8月からレジー台本を使った稽古…そして、本番。

ほとんどのメンバーが昼間フルタイムで働いているので、平日の週2日の夜2時間と土日の4時間しか稽古ができません。ですから、全員が揃うこともなかなか叶いませんでした。
そんな条件が悪い中、どこまでスタニスラフスキーに迫れるか、つまり働きながらでもシステムを活用できる稽古方法を探るのが、今回のテーマでもありました。

お蔭様で観劇後のアンケート回収率も高く、「役を生きる」「鑑賞ではなく体験」を感じていただけたようでホッとしています。
また、知り合いのプロ俳優からも「稽古のプロセスを見たかった」と言ってもらえました。

“生きる”“存在する”を目指していると、稽古でどんどん新しい演技が発見されていきます。稽古を見るのがこんなに楽しかったことはないという見学者もいました。
千秋楽を迎えましたが、いつまでも発見があり、この舞台は終わらないという思いで一杯です。

私はアーティストではありませんが、演劇のエヴァンジェリスト(伝道者/evangelist)として、理解できる範囲で、卓越した凄い人たちや事柄をもっと紹介できればと考えています。

早速、演劇を教えに行っている高校で、第2幕のソーニャ&アーストロフ、ソーニャ&エレーナのシーンをやってみるつもりです。生徒たちは「ワーニャ」を実際に見ており、ソーニャ役は彼らの先輩なので、モチベーションが高い授業が出来そうで楽しみです。
彼らには演技の普遍(自然の法則)を伝えられればと思っています。

元の大きな道をはずれっぱなしになるのは危険だ。
芸術は太古の昔からそれに沿って歩いてきたのである。
この永遠の道を知らない人は終わりなき放浪から解放されることなく、結局どこへも行き着けず、光も、開けた国にも着かないで、藪の中で道を失うことになる。
(by スタニスラフスキー)


“芸術の永遠の道”をもっと知りたい願望で一杯です。
私自身、エヴァンジェリストとしてさらに成長して行きたいと考えています。

この度は、ご覧いただきまして、誠にありがとうございました!


八木延佳 (脚本・演出)



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