母ですが、かかりつけ医に診てもらったところ、特に病気というわけではなく、胃腸が弱っているんだろうということでした。処方してもらった吐き気止めを服用して、晩ご飯はお茶碗1杯の粥を食べました。少し落ち着いた様子でしたが、「さあ、今日は早めに寝よう」と言ってから、急に何かにせっつかれるように動きがあわただしくなります。落ち着いて行動できなくなるようで、これまでルーティーンになっていた歯磨きのような行動も、思いついたように杖なしで動こうとしたり、歯磨き粉を持ちながら歯ブラシにつけずにガサガサ磨いたり、タオルを手元に置いておいたことを忘れてまたタオルを取りに行こうとしたり、何か変になります。
医者に行く前にも、体温を測ろうと思っているのに体が全然違う動きをしてしまったり、体温を測っている最中に自分の服や妻の手や私の手をせわしなく、しかも強く指先でつまみ続けたり。歩いている間も、母の前に立って両手を持ち、後ろ向きに誘導している私の手を、じっと持てずにずっとつかむ行為を繰り返しては、「こわい、こわい」と歩くのを怖がったり。
とにかく、自分がちゃんとできないかもしれないと不安でならないような言動なのです。
医者から帰ってひとたび落ち着くと、ほぼ普段のようすに戻ります。そして、そのような自分の行動について訊くと、「覚えてない」と恥ずかしそうに言います。
そういう変な行動・様子は、手術後の“せん妄”状態の時期に見せた行動によく似ています(話をしていても、あちこちの布のしわや端っこをずーーーっとせわしなくつまみ続けていました)。三日前まではこんなことなかったんだけどなぁ…
今はとにかく、母は眠っています。穏やかな明日でありますように。