毎日が遺言

プチ事件

 ああ、今日も一日が終わりました!
 実は夕方にも一つ“プチ事件”がありました。道向かいの家の若奥さんから母に電話があったのです。母の携帯に電話があったのを母が取り損ねて、改めて自宅の固定電話にかかってきた電話を私が取ったんですが、用件は、その1時間半ほど前に母から彼女に着信があったというのです。母に聞くと「覚えがない」と言います。念のため、母の携帯の発信履歴を見ると、その時間に母が発信していました。先方に母が「間違いでした」と謝って電話を切ったんですが、その後、母は「自分は発信などしていないのに、なんでだろう?」と言うのです。
 その時間帯は、私が畑でレモンの収穫をしていたころ、妻が居間の隣で学研教室の用件をしていたころです。母の携帯は母しか触る者がなく、たしかに母が発信しているのです。それでも母は「私はかけてない」の一点張り。「携帯を触っているうちに、誤って発信して、すぐに切ったんではないか」というあたりに“落としどころ”を探したんですが、母は納得しません。で、「実際に発信したから相手から電話がかかってきたんや。『かけてない』は通用しない!」と、私が強く言うと、母自身が何らかの理由で電話をかけて、すぐに切って、それを忘れていた、ということを認めざるを得なくなりました。
 妻によると、それは母が「通帳を準備しておかないと!」と、妻に預けていることを忘れて、部屋で一人であちこちの引き出しを探していた時間帯でのこと。何かそういう“モード”に入っていた時間帯です。そういう“モード”の時の行動は、あとになると覚えていません。(美味しい美味しい!と食べている晩ご飯も、半分そんな感じ)
 自分の行動を認めざるを得なくなった母は、そういう自分であることに、ショックを受けていたようでした。「なんでこんな風になったんやろうなぁ…」と落ち込むので、「年を取るというのはそういうものや、と思うしかないやろ」「しゃーないことやから、そう思うとき」と言うと、少し落ち着き、トイレに行って、晩ご飯を食べると、もうすっかり元通りでした。う~ん、その元通りも心配っちゃあ心配なんですが(笑)。
 あ~、今夜も朝までちゃんと寝てくれるかなぁ…

コメント一覧

mirapapa
ありがとうございます。
今朝は、母は、その電話のことを覚えていました。
落ち着いていると、ちゃんと考えられるんですけどねー。
他人に迷惑がかかることは、やはり注意しないといけないと思っています。
まぁ、それも、本人が理解できると思っているからなんですが…。
たいていのことは「よく忘れるようになったな」で済ませているんですが、まだ全部をそうするほどわからなくなっていない、まだそうであってほしくない、という気持ちがあります。
こちらの意識を変えないといけないタイミングが来ているのかもしれませんね。
宗和
あるあるそういう事。
うちの母も、物忘れがひどくなったの一言で
片づけますよ。
皆が通る道です。寛容に。
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