
沢村凛さんの作品です。
どうも私は好きになった作家さんの本は続けて読んでしまうようです。(笑)
今回も澤村さん独特の世界の中で物語が進んでいきます。
親切にされたらそれを、全く見ず知らずの人に返していくと
いうお話です。
一人の人が三人に親切を返していくとそれが何処まで
広がって行くのか。
水に小石をなげると波紋が広がっていく、それが「さざなみ」
という題名の元となっているようです。
どうして、そんなことが始まってしまったのかが読み進むうちに
解明されてゆきます。
必ずしもいい展開ばかりでもない所が面白いです。
そして、これとよく似た現実のお話をイジさんのブログで読みました。
彼女の実体験でしたが、それはとても感動的なお話でした。
イジさんは肉体的にも精神的にも疲れていて事故を起こして
しまうのですが、ある人に救ってもらいます。
そしてその人から「お礼は次にあなたが誰かに何か良い事を
してあげなさい。それが私にとってお礼をしてもらったことに
なるから。」と。
後日、イジさんは雨の中立ち往生していたおばあちゃんを
目的地まで送ってあげるという形で恩返しをしたということです。
イジさん、勝手に紹介してしまって、すいません。
でもドランチックだなと思ったし、とても素敵なお話だと思いました。
最近は人への思いやりとか優しさが希薄になった社会です。
その中で「少しだけいい話」ではなくて「とてもいい話」
だったと思います。
「さざなみ」から話はそれてしまいましたが興味を惹かれた方は
是非ご一読を。
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