ずっと読みたっかた本を入院して読むことができて幸せな入院生活を送ることができました。
つーちゃんから貸してもらった本「十二単を着た悪魔」を何度も2章分くらい読んでは読めなくなって
また最初からということを何度か繰り返していました。
夜眠る前にほぼ毎晩のように読書していた習慣がいつのころからか、
テレビを子守歌にして寝てしまうことになっていました。
眠いけど読みたい、目を閉じても読めたらいいのにと、よく思っていました。
胸の上に落ちた本の重さや、かけた眼鏡が妙に顔に刺さって痛みで目が覚めることもありました。
「十二単を着た悪魔」を入院三日めから一気に読みました。
面白かったわぁ。
現代から千年も昔の平安時代に、今に希望も喜びも見いだせずにいた彼「雷」がタイムトリップしてしまう話です。
もう一つ驚いたことにあろうことか源氏物語の世界に入ってしまうのです。
そこで出会った「弘徽殿女御」の陰陽師として過ごすことになった「雷」はたまたま持っていた
源氏物語のあらすじ本をもとに予言を的中させて、その地位を確立させていきます。
が、サクセスストーリーではなく、人の世の常である、恋や生き様などがテンポよく
源氏物語のストーリーをもとに描かれています。
そもそも源氏物語を読んだことのない私でも楽しめたし、「弘徽殿女御」のことはかっこいい女性だと思いました。
昼ドラ顔負けの恋愛模様もあり、生霊も出てきたり、(このあたりの話は源氏物語を読んいない私ですが知っていました。)
源氏物語そのものもきっと面白いお話なのでしょう。
作者の内館牧子さんが惚れ込んで書いた「弘徽殿女御」です。
興味のある方はぜひご一読を。
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