てまえみそ日記

布ぞうりを作ったことやその他のことなどを記す。
年に一度はばあさんの手解きで味噌造りをしている。

ウールで作る着物ぞうりのまとめ

2018-07-11 | 布ぞうり
ウールの着物の点検:しみ汚れカビ虫食いなど無いかな、手縫いかミシン縫いか

着物ほどき:布ぞうりだけ作るなら初めに洗濯したほうが手っ取り早いが、布草履以外のものを作るならかび臭いのを我慢してほどいてから洗濯する。今回は後者を選択。ほどきながら着物の縫い方を眺め和裁の技術の高さを感じたりする。
最近の着物はミシンで縫ったものが多いように感じる。布地を傷めないように丁寧にほどく、ここが大事

洗濯しアイロンがけ:生乾きぐらいの時にアイロンをかける大事なものなら当て布をする、今回はいいあんべ~にやった

紐を作る:このウールの着物の場合は幅が約36cmだったので紐の幅を6cmで切ったものを4枚重ねに折った
アイロンをかけたりミシンで縫ったり作り手の趣味や技量に応じてつくればいい

横緒や鼻緒を作る:横長の棒状に見えるのが横緒、世間では鼻緒と呼ぶようだ親から横緒と教えられたので横緒と呼んでいる。左側の黒いひも状のものは鼻緒、これが指の間に立つ、から鼻緒を立てる。
横緒も鼻緒も作り手依頼者の趣味や技量で作る。ウールなので横緒はミシンで筒状に縫った太めの物、鼻緒は風呂敷を裂いて縄綯いしたもの

ぞうりに編む:ネットや本を見ると編み方は編み手の数だけあるようだ、これが正統というものはなさそうだが技量知識の差は歴然としている。編みかたは藁草履だが素材にした布地の特性を活かした編み方に変化しているようだ。
老若男女が素足で履くものだから安全第一で作っている。伝統的なぞうりの形に為るように作っているがいつも難しさを感じている。見た目が地味なのはそのような材料しかないからしようがない。販売目的で作ってないから派手さはない!
が、心はこもっている。


完成した2足の草履