Story 】
私の大好きな、
デヴィッド・リンチ監督の
映画です。
1999年 製作。
10年前にケンカ別れした老兄弟……兄が倒れたとの知らせを受けて、弟(73歳)は 時速8kmトラクターにトレーラーを付けて、350マイル離れた兄のお家まで アメリカの端~端(?)を旅します。
ただそれだけ…と言ってもいい程の あっさりとしたお話なのですけれども、観終わった後 本当に心にジーンときます。
老人兄弟役の2人、弟:リチャード・ファーンズワースさん、
兄:ハリー・ディーン・スタントンさんが それはそれはとても素敵です。
最後の、「 あれで俺に逢いに来たのか?」 と 問う前の兄の表情と、「そうだよ。」 と 答える弟の表情……そして Last の星空…。
あぁ、デヴィッド・リンチ!
彼の映像美学が 存分に生かされてます。
所々のシュールな場面も 彼らしいですし…。
とても素敵な映画です。
いつもの “ リンチワールド ” とは ほんの少し趣が違いますので、「 デビッド・リンチは苦手…。」 と おっしゃる方にも お薦めです。
ただ、トラクターの速度と同じ様に ゆっくりゆっくり、丁寧に描かれていますので、心に余裕がある時に観る方がいいと思います。