ホントは、TIE Advanced x1 & TIE Fighter製作日誌の最終回を投稿予定でしたが、無理でした…というか、2機種同時製作は時間的に無理があったようで…。
とくにスミ入れは地味な作業の割には集中力が必要で、さらに眼のピント力(老眼)にも限界が…。
てなことで、今回は以前作ったものを投稿します。
このドイツ軍ハーフトラック(前輪タイヤ、後輪キャタピラ)のSdkfz250シリーズは、第二次大戦全期間で使用されました。
兵員輸送用から偵察用、指揮用、自走砲等、250/1から250/11の多種多様な車両に改造されています。
軽量のため機動性は良かったものの、前輪に駆動力がないためロシア戦線の泥濘では使い物にならず、さらに防御力も貧弱だったため前線では不評で、クラス上のSdkfz251シリーズのほうが評判はよかったみたいです。
今回製作したキットは第116装甲師団の偵察大隊所属車両です。
この部隊は別名“グレイハウンド師団”と呼ばれ、師団マークに猟犬が描かれています。
1944年3月に2つの残存師団を合併再編成し、初陣になった8月のノルマンディー戦で、ファレーズポケットで包囲されますが脱出に成功します。
その後は西部戦線を転戦し、1945年4月に終戦を迎えます。
キット250/9は、20mm機関砲を搭載した偵察用車両です。
高校生のころ、250/3(指揮用車両)グライフを作りましたが、連結式キャタピラに大苦戦してもう二度とこのシリーズは作らないと誓ったのですが、メルカリにこのキットが激安で出品されていたので、思わずポチっと…。
今回はそのリターンマッチになりましたが、やはり連結式キャタピラに苦戦しました。
というのも、昔と変わらず、繋ぎ目が浅く接着面が小さいため、なんかの拍子に“ポロ”っと外れてしまうのです。
キャタピラ以外は、すごく作りやすいキットなんですけど。
このキットを作って始めてわかったことは、車内の狭さです。
乗員は操縦手、無線手、砲手、車長の4名ですが、20mm機関砲のデカい架台が車体に固定してあるため非常に狭く、後部にハッチはあるものの、どうやって乗り降りしてたのか不思議なくらいの狭さです。
特に、操縦手と無線手は被弾・炎上した時は脱出を諦めるしかなく、もしかしたら底部に脱出用ハッチがあるのかもしれませんが、もし無ければまさに“鉄の棺桶”です。
塗装は、1944年のノルマンディー戦におけるダークイエローベースのダークグリーン、ダークブラウン迷彩です。
ウェザリングはウォッシング、墨入れ、ドライブラシ、チッピング処理をしてます。
第二次大戦車両はチッピング処理すると、使用感がでて◎です。
雨だれ跡の表現も◎ですが、錆の表現はスクラップ感が漂うので、個人的には×です。
足回りは粉末にしたイエローオーカーのパステルとアクリル用シンナーを混ぜてペースト状にしたものを塗りつけてます。
この車両を使ったジオラマベースを製作中ですので、また後日投稿します。