関東・中部地区の数館を残して、昨日でほとんどの映画館は上映が終わったようなので投稿します。
観逃した方は、まだこれから上映予定のところもあるようですので、ぜひ。
また、以下ネタバレになるのでご注意ください。
作品は元々、2024年1月にNHK BS世界のドキュメンタリーで放送され、のち映画版がアカデミー賞を受賞したものです。
テレビ版は観てないのですが、映画館で観ると「音」というか「音圧」というか「臨場感」がハンパないです。
コロナ前に、陸自の総合火力演習の一般公開に行ったことがあります。
この時、90(キュウマル)式戦車の連続射撃を間近で観ましたが、音圧が酷く(耳だけでなく、身体全体、内臓全体に響く感じ)て気分が悪く吐きそうになりました。
映画の内容は、99%が「死」と「絶望」です。
平和な都市が戦争により、廃墟になっていく様が描かれてます。
この凄まじい現実を見せつけられ、館内は最後まで“沈黙”と“重い空気”に包まれます。
ポップコーンを食べるようなバカ方はいません。
上映後、外に出ると日本の平和ボケさに呆れるというか、嫌気がさします。
こんな重たい映画を観たのは久しぶりです。
この映画はホンモノの「ドキュメンタリー映画」です。
Wikiによると、ドキュメンタリーの定義は「 "制作者の意図や主観を含まぬ"事実の描写」とあります。
AP通信社はアメリカの非営利通信社ですが、命がけのここまでの取材は日本の放送局では絶対に無理でしょう。
この映画のプロデューサーさんのコメントをご紹介しますが、やはり危険な取材へのガイドラインについて、しっかり設定されていることがわかりました。
このコメントを読むと、取材班の裏方さん(編集サイド)のご苦労が伝わってきます。
「この惨劇を伝えてくれ!」。けが人が次々と運ばれてくる病院で医師が叫んだ。
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) May 16, 2024
アカデミー賞を受けたドキュメンタリー映画「マリウポリの20日間」の一場面です。
戦争報道にはどんな意味があるのか。記者を派遣したAP通信プロデューサーに聞きました。https://t.co/4Bp1n0zix8
最後に、チェルノフ監督が劇場公開に向けて書いた声明文が載っていたので、紹介させていただきます。
映画を観てない方は、監督の声明文を読むと映画の内容がほぼわかります。
【全文掲載】「マリウポリの20日間」監督が命を賭けて取材を敢行した理由を明かす 5800字超の声明文公開
— 映画.com (@eigacom) April 26, 2024
▼コメント全文はこちらhttps://t.co/irBesbE0ny#マリウポリの20日間
生々しいです。
私の中でロシアという国のイメージが180度変わりました。
もっといろんな想いを書きたいのですが、止めておきます。
今、監督さんのご出身地ハルキウが酷く攻撃されています。
心が痛みます。
Slava Ukraini