社会福祉法人 三芳野会 みまわしやブログ/南房総

利用者さまの思いに寄り添い、社会参加への支援をしています。
日々の出来事や支援を“みまわし”、思いをつづっていきます!

感情には名前がある

2020年06月22日 08時06分42秒 | まほろば

まほろばでは、相談予約カードというものがありあます。

 

このカードの目的は、「相談」が出来るようになる…です!

なにを当たり前の事を言っているのかと思われたかもしれません。

 

実は「相談」という行為が難しいと感じている方が少なくないのです。

 

その中でよくご相談を受けるのが

「自分は緊急だと思ったので電話相談しようとかけたら

営業時間外で受け付けられないと言われた…。今度は営業時間内にかけたら

その内容は緊急ではないと言われてしまった。」

 

自分の中では緊急と感じていても、一般的にみたら

緊急ではなかったり、不安等の渦中にいると

緊急かそうでないかの判断が難しくなってしまう方。

 

 

「相談しようと思ったら、何度も相談してしまって、

一度にまとめて来て下さいと言われてしまった。」

 

相談や話しの内容を上手く自分の中でまとめられず

何度も同じ事を話してしまったり、結局何を伝えたかったのか

自分でも分からなくなってしまう方。

 

などなど…

 

この相談予約カードでは、そういったお困りごとの解決を

手伝うアイテムとなっています。

 

 

 

緊急かどうかや、相談事をまとめる作業というのは

冷静にならないと見えてこない事が多いですよね。

ですが、自分が相談したい時は緊急だと思っていますし、

上手に伝えられるかもパニック等になっていると上手く出来ません。

 

そこで、このカードを使って相談内容を整理すると共に

相談出来る力を練習していきます。

まず相談内容を単語でも良いので記入します。

例えば明日、受診日と予定ではなっているが緊張してきてしまい

落ち着かなくなってきたという内容でしたら

「明日の病院」だけでも良いのです。

 

そしてこの相談内容を誰に聞いてもらいたいのか、

最後に緊急度合のチェック表があるので、その相談内容が

どの項目にあてはまるのか見ます。

今日聞いて欲しいのか、

よくよく考えてみたら今日でなくても良い相談なのかを

判断していきます。

 

しかし、相談内容を伝えるという事を

難しく感じる方もいらっしゃいます。

私も落ち込んでいたり、悲しいことがあったとき

きちんと相手に伝えられている自信はありません。

 

悩みすぎて酷く落ち込んでしまったり、悲しんだりしてしまいますと

体調を崩してしまう原因にもなってきます。

 

そこでメンバーさんに

「上手く相談できない時は、今の感情に名前を付けてみましょう」

とお話します。

メンバーさんの多くは「??」という表情をされます(笑)

 

難しく考えなくて大丈夫です。

例えば「悲しい」、「苦しい」などです。

その感情が「悲しい」と名前が付けられたら

「あぁ…今私は悲しい(苦しい)のか…」と今の状況を

知る事が出来ます。

これは実は大切な作業で、すごく大きな第一歩なのです!

この第一歩があればその先は私たち支援員とともに

具体的な解決方法を模索したいのか

傾聴して欲しいだけなのか、緊急度合はどうだったか等

詳細に具体的に、相談する力を練習していけるのです。

 

まほろばでは相談する力についてもその方にあった学び方、

練習方法や支援内容を行っていく事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

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