ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

暦より遅れて来たる桜かな

2017-04-23 | 日記
暦より遅れて花の空明し

軽やかに落花の朝のバス通り

春嵐や明けて漲る木のいのち

野の花の丈伸びゆくや慈雨の朝

切支丹灯籠覆ふ雪柳




桜が終わるのをまっていたかのように四月の花が咲きそろいました。

今年は桜が遅く、牡丹も遅かったので、ゆっくり楽しめました。桜に関係なく、マイペースで咲いている花もあります。

教会の帰りに、牡丹を持って来てくださった方のお宅の庭を見せていただきました。都忘れ、ピンクの牡丹、様々な色のサツキ。玄関までの道が花で一杯です。

「我が世の春を楽しんでいます」と言われていました。


先日の春の嵐の翌日、おそるおそる戸を開けたら、緑がいっそう元気に息づいているのに感動しました。桜はちょうど散り時だったのであきらめていましたが

前夜の雨嵐で茎が折れてしまったのではないかと思っていた菜の花は、いっそう太く元気になっていて、草木にとっては水がありがたかったのだと思いました。

桜の花びらも気持ちよさそうに、道に散り注いでいました。

草木は人間とは考えることが違うようです。