クルーズ

一緒に台湾に行った人が、今度はクルーズに行きたいと言う。
どこのクルーズに行きたいのかと聞くと、どこでもいいから船に乗って、しばらく旅をしたいそうだ。
ふ～ん、じゃ行ってきたら？と言ったら、一緒にいかない？というから、そんな暇もお金もないと突っぱねた。私の座右の銘は「貧乏暇なし」「稼ぐに追いつく貧乏なし」だからね、と。
でもあんまりうるさいので、この前旅行社に行った時、ついでに日本から出ているクルーズの一覧パンフをもらってきて、その人にプレゼントした。実にいろいろなクルーズがでているものだ。ロシアに行くのから、一泊でその辺で花火をみて帰ってくるのやら。3等とか4等にのれば、飛行機でホテルをとってまわるのより安いのもある。しかし、クルーズは同じ船のなかで、１等から４等ぐらいまで、しっかり部屋格差があって、もし遭難したときも、まず1等客から救助船に乗り、最後の等級になると、ボートももらえず、泳いでドーバー海峡を渡らなきゃいけないんだからね、タイタニックで見たでしょう？と言って、おどかした。
すると、一等でなくても二等ぐらいに乗ればいいという。パンフをパラパラめくると、イブニングドレスを着て男女がダンスをしている写真があったので、こんなこともしなければいけないんだよ、と言うと、そうだわね・・・・と考え込んでいた。
行きたいなら行ってきて感想聞かせてよ、と言ってその日は別れたが彼女は行くのだろうか。