ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

月を見ながら

2018-09-24 | 日記
中秋の名月ですね。窓から時々雲隠れしながらも、斜め後方の月が見えます。時間とともに寝室の方に移りかわるまで今日はずっと見ていたいと思います。
昨日ススキも買ってお供えしています。お饅頭は、今日は中津川に行ったので、「からすみ」を買ってきました。からすみとは言っても、あのボラの卵のからすみではなくて、形はからすみですが、外郎と団子が合わさったようなお菓子でした。本当はすやの栗きんとんを買うつもりでしたが、行列ができていたので、その裏通りの佐和家という小さな和菓子屋に行きました。店にはいるなり、ショーケースの向こうのおかみさんらしき方が、「からすみ」の歴史から謂れ、味について、食べ方まで、一人語りのように途切れることなくお話くださり、ほとんど質問はできませんでしたが、なぜかその話し方が心地よく、私は、白、栗、蓬、小豆(黒は売り切れ)の中から、迷いに迷って、小豆を選びました。おばさんは「そうね、初めて買う人は小豆がいいね。少し甘くてしあって、食べやすいし」と言って、包んでもらいました。確かにおばさんが小豆を包んだのを私は見たのですが、家に帰ってあけてみると、なぜか栗でした。
栗の粒粒の入ったからすみを切って、皆で食べているうちに、「うん、栗にしてよかった」と思いました。おばさんは、他の予約の分も包みながらお話されていたので、たぶん間違っちゃったんでしょう。間違った人が、「あれ?栗をたのんだのに小豆がきてしまった。でもこれ、おいしいなあ。小豆でよかった」と言ってくれればいいと思います。