ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

ぎんさん姉妹の生の対談集が読みたい

2013-11-14 | 日記
『きづいたら100歳、だがね』という本を母の土産に、ちょっと実家へ寄りました。
母は私が来たことは喜んでくれましたが、本は、ちらっとみただけで興味を示しませんでした。年寄りが年寄りの本に興味を示すとは限りません。ニノの写真集の方がよかったと後悔しました。母は昔から二宮君が孫に似ていると勝手に言い張り、ニノが大好きなのです。
でも、もって行った本は、姉が寝しなの睡眠薬代わりに読みたいからというので、そのまま置いてきました。
この本は、長寿姉妹きんさんぎんさんの妹の方、ぎんさんの四人の娘さんたちの本です。私はこの四姉妹の二番目の「知多代」が大好きなんです。知多代の爆弾発言にはいつも笑わされます。しかし他の三姉妹もけっこう個性が際立っています。これは母親ぎんさんの性格を受け継いだゆえんでしょう。ぎんさんも「夫婦というのは食っていく為の戦友」とか、生粋のリアリストでした。
この本は、ファンの一人として、本屋で衝動買いしました。サイン会もあったようですが、日にちが合わなくて残念でした。AKBも好きですが、もしサイン会が重なったら絶対、こっちの方へ行きます。そして知多代さんにサインをもらいたいです。
本の感想は・・・・・正直な感想、小学館編集部のよけいなお世話編集が多く、できれば生の四姉妹対談をそのまま載せてくれればもっと楽しめるのに、と思いました。
「ぎんさん四姉妹の経済生活」とか「食生活」とか項目別に別れているのはいいのですが、ちょっと読者を意識しすぎで、いかにもといった、演技っぽい写真が多く、記事も整理されすぎですね。文芸春秋の別冊版に載った、四姉妹対談をそのまま起こしたものの方がずっと面白かったし、四人の個性が行間からにじみ出ていました。
そんなに読者に手取り足取りしてくれなくても、そのままの対談記事を載せてくれればいいのに、そのへんの微妙なさじ加減がわかってほしいです。
たとえば四姉妹の「終活」対談が載っているのですが、「最後の晩餐は何を食べたいかという前向きな四姉妹の意見に度肝を抜かれる」と編集者が書くより、そのままの発言をそのまま書いてほしかったです。
そんなに年寄りと読者をいたわらないでください。