ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

魅力的な県 私の場合

2018-10-16 | 日記
このたび発表された魅力のある都道府県ベスト47を見て、本当に驚いてしまった。私の大好きな県、5県が、魅力度低いベスト6位内に全部入っている! 表を反対から見てしまったのではないかと逆さにしてみたがやはり魅力度低いベスト6だった。
47位の茨城県は最近非常に好きになった県だ。高校時代の友人が茨城に住んでいて、名産干し芋をわざわざ持ってきてくれたのだ。それも同級生5人分も。干し芋はかなり持ち重りのする食べ物だ。その芋を家族で食べて思わずうなった。あまりの美味しさに、「これは本当にただの干した芋なんだろうか」「羊羹じゃないのか」「マロングラッセで作った干し芋ではないのか」と議論しながら、あっというまになくなったので、同じものをネットで注文しようとしたら「品切れ中」だった。残念でならない。そして46位の徳島県もスダチに鳴門金時、吉野川といいものいっぱい。45位の佐賀県はあまり知らないが「がばいばあちゃん」のふるさとだからきっと間違いないだろう。44位の栃木県は、私の大好物かんぴょうのメッカ、宇都宮の餃子や大谷石もすばらしい。43位の埼玉県は、お世話になっているフランス語の先生のふるさと、ここも川越の芋が有名、42位の群馬県はちょっと通りがかっただけだが、渡良瀬川沿いの道が美しく、たまたま買った「花パン」というお菓子がコーヒーのおともにぴったりで、家に帰ってから取り寄せたぐらいだ。

トップの北海道と京都は昔は好きだったが今は人が多すぎて苦手になった。特に京都の混雑振りといったら恐ろしい。昔は今より人も少なくてよかったなあ。12位に私が5番目にすきな兵庫県がはいっているのはまあまあのランキング。

こうしてみると、昔から私は皆がいいと思うところより、あまり省みられないところが好きだったことがわかる。異性の趣味も本の趣味も自転車と車の趣味もしかり。私が選んで買った自転車は一度も盗まれたことがないが、他の家族が買った自転車は、今家に一台もない。駅で盗まれたりもっていかれたり。鍵をかけ忘れるのはどちらかというと私の方なのだが。何か不気味なオーラでもついていて私の自転車は避けられると思っていたが、ダサいままチャリだからかもしれない。
私にはきっと皆が「へんなの」と言っているものに魅力を見出す特異な才能が備わっているのかもしれないと嬉しくなった。競争率が低いのでストレスが少ない。ただのへそ曲がりなのだろうか。いや、みなが5番目に好きな神奈川県は私も大好きな県だ。
つまるところ、あれも好き、これも好き、特に芋のあるところが好き、人ごみが嫌い、という結論になるのだろうか。
でも茨城、1度行ってみたいな。きっとおいしいものがいっぱいあるんだろうなあ。あんな美味しい干し芋ができるぐらいだから。