早歩き俳句

うなじより　すり抜ける風　秋立ちぬ

夏超えし　カンナの命　久しけり

手に余る　梨の実むきぬ　朝の卓

野分け過ぎ　野の花隠す　大樹かな

新米の　出来より汚染　悲しめり

石置くや　一週ごとの　秋の池

雀より　人驚かす　案山子あり




昨日は、句の先生がなぜか大荒れだった。
このところこちらは、仕事脳と、もうすぐランニングに移行しそうな超早歩きウォーキングで、ろくろく俳句を作っていなかったので、

北海道の思い出の句を出したところ、


　　　シャッターのピースサインで夏終わる

　　
先生：　「ピースサイン！？何やこれ！」

と言われるので、両手でピースサインをして「これです！」みせたら、
「こんな中学生のやることを描写してもアカン！」とばっさり。

この句は夏の終わりの哀しさがあって、スキと言ってくれたおじいさんもいるのだけどね・・・
それにピースサインをしたのは、中学生じゃなくて家のオットだよ、と言いたかったけど、こらえて何も言いませんでした。

でも誰もいいといってくれなかった

　　青みおび　木槿暮れゆく　北の街


というのは、「これ、〇！夕方の暮れ方が花によく出ている、茜色から紫、青、そして薄墨に染まり、暗くなっていく」とちゃんと分かってくださったので嬉しかった。
だって函館山のふもとの聖ハリスト教会の庭のむくげの木の下に座って、じーっとアホのように観察していたんだから、ほんとの光景だよ。

それから「半島の広さに驚く秋の丘」と「朝ごとに受くる恵みや白木槿」も「これは取ります」と言ってくださったが、まあ全体に酷評続きだった。

しかし、誰もしょげていないのが、すごいところ。
私は先生の辛口トークをいちいちノートに書きとめて、家で娘に披露すると、すごく面白がってくれるので、筆記に忙しかった。ちなみに先生は女性であるが、娘は私の話から男性だと思い込んでいた。

上の7句は「はよ、ださんかい！」の檄で、今朝慌てて作ってＦＡＸ投稿した句。

このところ歩き方が競歩みたいになってきて、おちおち風景を見ることができなくなってきた。
ダイエットと句作の両立は難しい。
句作はぶらぶら歩きでないとできない。