昨日はとある家の50インチ大画面テレビの前で女三人、テレビを見ていた。宝くじが当たったら、こんなのほしいな~と家族が話していたテレビである。が、大画面テレビには非常に大きな難があることがわかった。
鳩山首相のアップが大写しにされて普天間問題について何か重大発表をするというのに、テレビの前では、
「ちょっと、あの福耳!耳たぶだけが独立して別のものみたい」「ホント、正面から見ると大粒真珠つけてるみたいだ」「福耳と言えば真央ちゃんもすごい」「さすがに毎月のお小遣いが4000万の人は福相だ」「今日のネクタイは金色かね」「水玉も入ってる。あれは奥さんの趣味らしい」「ほんとにこの人は顔色がいい人だ。おでこのあたりなんかピカピカ光って」「お化粧しとるわね」「日本の将来も明るいかもしれない」「こんな色艶いい人が総理ならまだ大丈夫だわね」とかなんとか。
普天間問題の進展について、聞きたかった私も、いつの間にか、大画面に映る首相の耳ばかりが気になって、どうなったのか分からずじまいだった。
大画面テレビには、話の内容よりも、そこに映しだされる人の顔が話題になる
大画面テレビの普及ががこれ以上進むと、テレビに出る政治家はますます顔作りにせいを出し、そして肝心の話の内容よりも外面ばかりに気を使い、外面さえ整えれば、あとは好きなように愚民を操れる・・・という風になっていきはしないか、と危惧していたところ、画面は大相撲に変わり、女たちは何も言わなくなった。
鳩山首相のアップが大写しにされて普天間問題について何か重大発表をするというのに、テレビの前では、
「ちょっと、あの福耳!耳たぶだけが独立して別のものみたい」「ホント、正面から見ると大粒真珠つけてるみたいだ」「福耳と言えば真央ちゃんもすごい」「さすがに毎月のお小遣いが4000万の人は福相だ」「今日のネクタイは金色かね」「水玉も入ってる。あれは奥さんの趣味らしい」「ほんとにこの人は顔色がいい人だ。おでこのあたりなんかピカピカ光って」「お化粧しとるわね」「日本の将来も明るいかもしれない」「こんな色艶いい人が総理ならまだ大丈夫だわね」とかなんとか。
普天間問題の進展について、聞きたかった私も、いつの間にか、大画面に映る首相の耳ばかりが気になって、どうなったのか分からずじまいだった。
大画面テレビには、話の内容よりも、そこに映しだされる人の顔が話題になる
大画面テレビの普及ががこれ以上進むと、テレビに出る政治家はますます顔作りにせいを出し、そして肝心の話の内容よりも外面ばかりに気を使い、外面さえ整えれば、あとは好きなように愚民を操れる・・・という風になっていきはしないか、と危惧していたところ、画面は大相撲に変わり、女たちは何も言わなくなった。