ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

またまたスコールに出会う

2016-08-03 | 日記
突然のスコールにまた遭ってしまった。昨日は夕方から仕事の日。駅に向かう途中の北西の空がぐんぐんと墨で塗りつぶされていく景色が見えたので、通常徒歩10分のところを、雨に打たれる前にと、小走りで8分で到着。改札に入ってセーフティーと胸をなでおろした。なぜなら先日の雨に打たれる経験を今日もしたら、せっかくの麻のワンピースがびしょぬれ、着替えて家に帰る時間はなしという仕事前緊迫状態だったからです。
やれやれと電車に乗り込み、しばらくすると電車が急に止ってしまった。主要駅が洪水で水浸し、一部の路線で運行中止になったためだという。一向に動く気配がないので車内から携帯で遅刻するかもしれない旨を連絡。そうしたらこのまま電車動かなくってもまあ、いいかと思えてきた。冷房は効いているし、本は読めるし。自然災害には勝てないもんね。仕事だって、休みになって、案外受講生さんに喜ばれるかもしれないな~んて、こういった場面では私はいつもあくまでポジティブ。
ところがそう思った瞬間、電車が動き出して、ゆっくりだが目的地のターミナル駅に着いた。
凄い人、人、人。階段よりも改札をでたところに、ものすごい集団の人が降りてくる私たちを待ち構えていて、なんか成田に降り立ったセレブになった気分。つまり、あまりの人の多さに駅が改札構内入場制限をかけていて、次に入りたい集団が改札の外で待っていたのです。その集団の真ん中に、出先スタンドで大福を売るお兄さんが、みんなに取り囲まれるように、ちょっと困ったような照れたような顔で立っていました。まだその時点では大福は沢山残っていました。一瞬、「大福買っといたほうがいいかも・・」という思いが頭をよぎりましたが、「いやいや、もうすでに遅れているのだから早く地下鉄に乗り込まねば」と思い直し地下鉄に向かいました。
時間的に余裕をもって出たので、何とか10分ぐらいの遅刻ですんだのは幸いでした。受講生の皆さんは、おとなしく待っていてくださっていて、感謝でした。「突然のスコールで遅れまして、大変申し訳ございません。でも木や草は大口開けて、大雨を喜んでいるみたいでしたよ」(車内から見た実景描写)と言ったら、何人かの人が笑ってくれて、さっそくそこからお仕事スタート。さて2時間半後、帰りがまたまた異例事態になっていました。
地下鉄にのって主要駅まで来たのはいいものの、改札はディズニーランドの入り口状態。JRも私鉄も止っていて、始発になったその駅にはまたまた入場制限をかけられたお客さんの固まりが。行きに見かけた大福売りのお兄さんもまだいましたが、大福は完売した様子で、こころなしか嬉しそうでした。しまった!やっぱり買っておけばよかったなあ。でもお兄さんのほのかな笑みは、大群衆に囲まれて、スポットライトを浴びたあとの高揚感もちょっとあったと私は思います。そこだけブースになっていて、舞台のようでしたもの。
さて、私は夕飯がまだだったので、小腹が空き、どうせしばらく駅に入れないだろうし、駅二階のお食事街で何か食べようと上がりましたが、どの店も店外まで行列のスシロー状態。
しかたなく階段を降りるとき、駅に集まった群集を見て、去年渋谷で見た光景以上の肉弾光景が、この地方都市でみられるとは!と感激しました。タクシー乗り場を見てみるとそこも行列行列。
ならば明日からは仕事もオフ。雨も止んでいるし、一番最寄の地下鉄の駅(家から10キロ)まで地下鉄で行って、そこから1号線を歩いて帰ってもいいかなと考えていました。先週も一日で6キロ歩いたし、これで体重が2キロ減るならやってみようかと、家に電話したら、夜も遅いし、家族がそこまで車で迎えに来てくれることになりました。
歩こうと決意してから1時間後、思いの他早く家にたどり着き、冷蔵庫からありあわせのおかずを出してきて、ご飯を二杯お替りして、風呂に入ってぐっすり寝たら、体重は500グラム増えていました。