ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

さわやかな猫

2014-09-20 | 日記
道を歩いていたら、茶色の大きい猫が風に吹かれて草むらから何かを見ていた。横顔がライオンのように寂しくて孤高な感じがした。近寄って声をかけると、旧知の友人のように駆け寄ってきて、私の傘の先をなめたり、足に擦り寄ってきたりした。しばらくしゃがんで頭をなでたり話しかけたりして、別れた。帰るときじっとこちらの方を見て見送ってくれた。
その後、服と時計と靴のインソールを買いに行ったのだが、どの店でも猫と同じような出会いがあった。欲しいものがすぐに見つかって、気分がよかった。時計屋ではくじ引きをしたら1500円分のくじが当たった。服屋では社長のおじいさんが、何も言っていないのになぜか大幅にまけてくれた。靴屋では、爽やかな若者が足の扁平率を測ってくれて、スニーカーがずっとはきやすくなった。こんな日はめったにない。すべては猫から始まっている。ネコさん、ありがとう。