ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

タニタ料理

2011-07-05 | 日記
『体脂肪計タニタの社員食堂』1を買ってみた。となりに「女子栄養大学の学食」とかいう本もあって、どちらにしようか相当迷ったのだがとりあえず、ベストセラー第一弾の方のタニタを買ってみる。タニタには2も出ている。

自分でこれをお昼に作るにはおっそろしく手間がかかるなあ・・・と思った。晩御飯として時間と精神に余裕があるとき作るにはできそうだが・・・
最初の方に、このタニタ食堂を利用している男性の「ヤセ体験談」が載っていて、「1日1食、ここで食べるだけでこ~んなに痩せました」とか書いてあるのを見るのは面白かった。

タニタに入社すると自然に痩せねばならないという使命感に駆られるらしく、デブった人には居辛い会社であることも、チラッと書いてあるところがおもしろい。
また、ページの片隅に小さく提示された社内食堂を利用する人の割合グラフを見て、日本社会のあり方にジェンダー論的に思いをはせたりした。
45歳までは女性・男性ともに利用者の統計があるが、女性に関しては45歳以上のデータは皆無。つまり会社にいなくなるのだな・・・とか。それに対して男性は50歳から60歳ぐらいの利用率がぐっと伸びていることなど・・・・
 
いけない、いけない、肝心の料理の写真を見なければ!
料理方法は、主婦なら全部簡単なものばかりだが、とにかく野菜の種類が多いので、素材を揃えたり切ったりするのは手間がかかりそうだ。でもカフェ形式の盛り付け方がとても勉強になった。
基本は一汁三菜。メインのおかずと副菜との比重があまり変わらないのが特徴だ。
メインの肉皿が少し大きいだけで、サイドの副菜のお皿二つにも野菜や豆製品のおかずがいっぱい。ぱっと見ると、こんなに食べられるかなと心配になるぐらいの量がある。

たとえば、ある日のメニュー。

メインの「鶏肉とピーナッツの炒め物」のほかに、サイド1の「厚揚げの千草焼き」とサイド2の「ほうれん草とえのきだけの明太子和え」それにめかぶのスープ。これで大体500カロリー。メロンパン一つと同じぐらいのカロリーだと思うと、これまでの食生活がおそろしい。
痩せるには手間隙かかるなあと実感する。

私はこういうカフェ的健康料理は大好きだが、男の人はどうなのだろう。
亡き父親は、母や姉が烏賊や野菜の和え物や、中華料理のように材料を揃えて細かく切って上から餡をかけたような料理を出すと、「もっと形がはっきりしたものを食べたい」と文句を言っていた。
好きなものは「卵焼き・刺身・トンカツ・鰻・トマトときゅうりのサラダ・冷奴」
夫にタニタの本を見せて、「どれを作ってあげようか」と聞いたら、どれもあまり食指が動かないらしく「トンカツとかしょうが焼きはないのか」と言う。

なかなか難しいね。