うだうだと蒸し暑い中、母と息子と三人で鰻を食べました。ひつまぶしです。
華やかな老舗はこんでいたので、もうひとつのひっそりとした老舗で食べました。
三階の窓から御簾をとおして、神宮の森が見えます。
神宮の森の緑から見える緑と同じ色の緑色のお茶を飲みながら、骨せんべいをかじって待っていると、
おお!ひつまぶしが出てきました。
一杯目はそのままで、二杯目は薬味で、三杯目はお茶漬けで、四杯目は、お好きなように、と、言われるままにいただきました。
その後、スタバを尻目に、傍らのレトロな喫茶店に入って、私は息子はスムージーを、母は、氷コーヒーを頼みました。
息子は母にお小遣いをたんまりもらっていました。
母は昔からお金に執着がありません。執着がないと逆にお金に好かれるのかもしれません。それをよいことに、
小学生の頃の私は、毎日「100円頂戴」といって、母から100円もらって可愛いグッズを買いに走りました。その癖は今でもなおりません。そして私が親だったら、こどもに毎日100円あげないだろうな、と考えていました。自分のことを棚にあげて、躾によくないと思っていました。
母は自分の手のひらを広げ、「ほら、この薬指から下に伸びる線、これがある限り困らない」と言っています。手相の金銭運です。たしかにそこだけ太くくっきりとした線が刻まれ、まわりの皮膚も盛り上がった感じです。
自分のを見たら母より弱冠薄い線がありました。息子のを見ると私よりさらに弱冠薄い線が見えました。
今の日本経済の先細りを象徴しているような三代に渡る金銭運線です。
しかし息子は、こうして祖母からお小遣いをたんまりもらい、金銭運が悪いと言えるのでしょうか。悪いのは私ではないでしょうか。今日の半日の稼ぎは鰻でほぼ消えました。
息子は全額貯金すると言いました。
貯金なんかするな、使え!
というと、「では来週行く北海道旅行のたしに少し使わせていただき、後は貯金させてもらいます」と母に挨拶していました。
そんなことだから日本経済がよくならない!使ってしまえ!
しかし若者は堅実です。これは今の経済が私たちの若い頃と違うから、そうなるのが必然なのかもしれません。
今日教えた中国人の学生さんの親の平均年収は日本円で三千万だと聞きました。一億三千万の人や一億円の人もいると、後から聞かされました。
「お土産は何を買いましたか」という問いに
「日本で車を買います。買いました」と答えていたのは、冗談ではなくホントだったんだ。
かの国では富の集中が激化しているようです。学生の手相をぜひ確かめるべきでした。
母はこうしてまた食べたいと言います。
私はこの古い町並が気に入りました。駅から見える昭和の雰囲気漂う渋いビルの写真を携帯のカメラに収めました。
普段通う留学生が多い街の雰囲気も良いですが、ひっそりとしたレトロな町並みもなかなか良いものです。
華やかな老舗はこんでいたので、もうひとつのひっそりとした老舗で食べました。
三階の窓から御簾をとおして、神宮の森が見えます。
神宮の森の緑から見える緑と同じ色の緑色のお茶を飲みながら、骨せんべいをかじって待っていると、
おお!ひつまぶしが出てきました。
一杯目はそのままで、二杯目は薬味で、三杯目はお茶漬けで、四杯目は、お好きなように、と、言われるままにいただきました。
その後、スタバを尻目に、傍らのレトロな喫茶店に入って、私は息子はスムージーを、母は、氷コーヒーを頼みました。
息子は母にお小遣いをたんまりもらっていました。
母は昔からお金に執着がありません。執着がないと逆にお金に好かれるのかもしれません。それをよいことに、
小学生の頃の私は、毎日「100円頂戴」といって、母から100円もらって可愛いグッズを買いに走りました。その癖は今でもなおりません。そして私が親だったら、こどもに毎日100円あげないだろうな、と考えていました。自分のことを棚にあげて、躾によくないと思っていました。
母は自分の手のひらを広げ、「ほら、この薬指から下に伸びる線、これがある限り困らない」と言っています。手相の金銭運です。たしかにそこだけ太くくっきりとした線が刻まれ、まわりの皮膚も盛り上がった感じです。
自分のを見たら母より弱冠薄い線がありました。息子のを見ると私よりさらに弱冠薄い線が見えました。
今の日本経済の先細りを象徴しているような三代に渡る金銭運線です。
しかし息子は、こうして祖母からお小遣いをたんまりもらい、金銭運が悪いと言えるのでしょうか。悪いのは私ではないでしょうか。今日の半日の稼ぎは鰻でほぼ消えました。
息子は全額貯金すると言いました。
貯金なんかするな、使え!
というと、「では来週行く北海道旅行のたしに少し使わせていただき、後は貯金させてもらいます」と母に挨拶していました。
そんなことだから日本経済がよくならない!使ってしまえ!
しかし若者は堅実です。これは今の経済が私たちの若い頃と違うから、そうなるのが必然なのかもしれません。
今日教えた中国人の学生さんの親の平均年収は日本円で三千万だと聞きました。一億三千万の人や一億円の人もいると、後から聞かされました。
「お土産は何を買いましたか」という問いに
「日本で車を買います。買いました」と答えていたのは、冗談ではなくホントだったんだ。
かの国では富の集中が激化しているようです。学生の手相をぜひ確かめるべきでした。
母はこうしてまた食べたいと言います。
私はこの古い町並が気に入りました。駅から見える昭和の雰囲気漂う渋いビルの写真を携帯のカメラに収めました。
普段通う留学生が多い街の雰囲気も良いですが、ひっそりとしたレトロな町並みもなかなか良いものです。