ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

マヤ文明の大道芸人

2011-05-13 | 日記
映画『私を離さないで』があまりに素晴らしかったので、本屋に原作本を買いに行きました。
映画になったばかりだから山積みしてあるだろうと思いきや、文学の棚のどこを探してもありません。
「映像化コーナー」と派手に飾り付けられたコーナーがあったので、そこにあるかも、と行ってみたら、「阪急電車」はあっても、『私を離さないで』はありませんでした。

探しつかれて、「誕生日からわかるあなたの前世」という本を手にとって、ベンチで座り読みをしました。
30日生まれの私は、前世で、マヤ文明の時代に、大道芸人をしていたそうです。ピーター・フランクルという人の顔が思い浮かびました。
自分であみ出したユニークで、達者な芸で、王侯貴族から庶民までを幅広く喜ばせ、一時は巨万の富を得たが、使い道が下手くそで、そのうちその富がどこかへ散逸してしまった人だったということでした。
また、手先が器用で、頭の回転が速く、楽しいゲームを考えるのが得意だったと書いてありました。
その本を元にもどし、裏のコーナーもちょこっと見て行こうと思ったら、すぐ目の前にカズオ・イシグロ『私を離さないで』がありました。早川文庫でした。SFの括りに入れられていました。
『遠い山なみの光』というのもついでに買ってきました。カズオ・イシグロは題名が素敵ですね。レジのところに、ものすごいヘンな顔をした黒い猫のぬいぐるみがあったので、それも買ってしまいました。
お金が次第に散逸する、というところだけは当たっている気がします。ちなみに、松潤とか、宮崎あおいちゃんも、同じく大道芸人だったようです。