『あきらめる健康法 自律神経を整える』という本を読みました。
小林弘幸さんという、お医者さんが著者です。経歴をみるとイギリス好きなら、たまらない方です。ロンドン大学付属小児病院からアイルランド国立付属病院などで研鑽を詰まれ、現在は東京の順天堂大学付属病院で患者さんを診ておられるそうです。こういう人と結婚していたら、ラップトレイを持って、テムズ川の岸辺からアイルランドの山岳地帯をながれる川のほとりまで、タータンチェックのストールを巻きながら、ゆっくり散歩したり読書したり、楽しいだろうな・・・、おやつはやっぱりキットカットとビスケットかしら、ポットにはコーヒーじゃなくてミルクティ?・・・と果てしない妄想にかられて、経歴だけでつい、買ってしまいました。
家に帰ってじっくり表紙を眺めますと、「この生き方で病気が逃げていく」という帯とともに、著者近影の写真に目がいきました。よくみるとお顔には50代だというのにしみひとつなく、シワもまったくなく、つるっつる、でもなんかオカシイ・・肌に凹凸というか、自然な表皮のたるみが見られない。あまりにツルッとしていて、たぶんドーランかファンデーションをぬっていらっしゃるのでしょう。髪は少し危ういもののズラではありませんでした。
それはともかくこの先生の開設されている「便秘外来」の話は面白かったです。
なんでもそこに行くと便秘ばかりか便秘以外の病気まで治ってしまうという評判がたって人気外来となっているそうです。また便秘外来に来た患者さんのほとんどが、たった1回の治療で便秘が治るそうです。実に回転がよい外来です。なぜそんなに回転率がいいかというと、先生のお顔の表情にあるそうです。先生によれば、にこっと笑った医者の笑顔と、便秘外来に一回でも通ったという安心感でほとんどの患者さんの便秘は一発で解消だそうです。こうして笑顔のもつパワーがいかに人の自律神経を整えるかという話から、今、自律神経のバランスが悪く眠れなかったり、便秘だったり、いらいらしたりする人は、「あきらめる」ことができない人なので、すべてにおいて「あきらめる」ということを実践しましょうという話でした。
「あきらめる」の例として、「タバコを吸うのをやめたいがやめられない人」はなかなかタバコを吸うことをあきらめられません。しかしタバコの害がどれほど体に悪い影響があるかを「明らめる」つまり「明らかに」すれば、たばこなんかに執着している自分の姿がばかばかしくなってタバコを吸うのを「諦める」ことができると書いてありました。
つまり、「あきらめる」の語源の一つである「明らめる」まで話は遡り、矢沢永吉が「自分がバカだった」と「明らめる」ことによって何十億の部下持ち逃げ借金を返済した話とか、サッカーの日本チームが追加点を「あきらめ」きれなくて、守備がおろそかになったためイタリアに負けた話とか、週刊誌的話題も豊富です。
そして、最後に「あきらめリスト」のすすめがあります。
うまくできなかったことを書き出し、それがどういう原因でできなかったかということを「明らめる」リストです。
例えば「夜、よく眠れなかった」→「前の晩、夜更かしでゲームをしてしまったから」→明らめリスト「ゲームをするのを諦める」という具合に・・・
ところで私も普段は大丈夫なのですが、旅行したりして環境が変わると便秘して困っているのですが、その時は「旅行すると便秘する」→「環境が変わったから」→「旅行をするのをあきらめる」なのか、それとも「旅行中は便秘してもあきらめる」なのか、どっちにしたらいいかわからなくなりました。
「あきらめる」とひとことで言ってもなかなか奥が深いです。
先生のお顔のついた帯を旅行中も持って旅に出たら直るかもしれません。それにしてももう少し笑顔の写真だったらよかったのになあ、と思います。写真の先生は、けっこう厳しい、硬い、便秘しそうな表情なのが残念でした。便秘外来に行かないと先生の笑顔は見られないのでしょうか。次回は、ぜひ柔らかい表情のお写真を期待しています!
小林弘幸さんという、お医者さんが著者です。経歴をみるとイギリス好きなら、たまらない方です。ロンドン大学付属小児病院からアイルランド国立付属病院などで研鑽を詰まれ、現在は東京の順天堂大学付属病院で患者さんを診ておられるそうです。こういう人と結婚していたら、ラップトレイを持って、テムズ川の岸辺からアイルランドの山岳地帯をながれる川のほとりまで、タータンチェックのストールを巻きながら、ゆっくり散歩したり読書したり、楽しいだろうな・・・、おやつはやっぱりキットカットとビスケットかしら、ポットにはコーヒーじゃなくてミルクティ?・・・と果てしない妄想にかられて、経歴だけでつい、買ってしまいました。
家に帰ってじっくり表紙を眺めますと、「この生き方で病気が逃げていく」という帯とともに、著者近影の写真に目がいきました。よくみるとお顔には50代だというのにしみひとつなく、シワもまったくなく、つるっつる、でもなんかオカシイ・・肌に凹凸というか、自然な表皮のたるみが見られない。あまりにツルッとしていて、たぶんドーランかファンデーションをぬっていらっしゃるのでしょう。髪は少し危ういもののズラではありませんでした。
それはともかくこの先生の開設されている「便秘外来」の話は面白かったです。
なんでもそこに行くと便秘ばかりか便秘以外の病気まで治ってしまうという評判がたって人気外来となっているそうです。また便秘外来に来た患者さんのほとんどが、たった1回の治療で便秘が治るそうです。実に回転がよい外来です。なぜそんなに回転率がいいかというと、先生のお顔の表情にあるそうです。先生によれば、にこっと笑った医者の笑顔と、便秘外来に一回でも通ったという安心感でほとんどの患者さんの便秘は一発で解消だそうです。こうして笑顔のもつパワーがいかに人の自律神経を整えるかという話から、今、自律神経のバランスが悪く眠れなかったり、便秘だったり、いらいらしたりする人は、「あきらめる」ことができない人なので、すべてにおいて「あきらめる」ということを実践しましょうという話でした。
「あきらめる」の例として、「タバコを吸うのをやめたいがやめられない人」はなかなかタバコを吸うことをあきらめられません。しかしタバコの害がどれほど体に悪い影響があるかを「明らめる」つまり「明らかに」すれば、たばこなんかに執着している自分の姿がばかばかしくなってタバコを吸うのを「諦める」ことができると書いてありました。
つまり、「あきらめる」の語源の一つである「明らめる」まで話は遡り、矢沢永吉が「自分がバカだった」と「明らめる」ことによって何十億の部下持ち逃げ借金を返済した話とか、サッカーの日本チームが追加点を「あきらめ」きれなくて、守備がおろそかになったためイタリアに負けた話とか、週刊誌的話題も豊富です。
そして、最後に「あきらめリスト」のすすめがあります。
うまくできなかったことを書き出し、それがどういう原因でできなかったかということを「明らめる」リストです。
例えば「夜、よく眠れなかった」→「前の晩、夜更かしでゲームをしてしまったから」→明らめリスト「ゲームをするのを諦める」という具合に・・・
ところで私も普段は大丈夫なのですが、旅行したりして環境が変わると便秘して困っているのですが、その時は「旅行すると便秘する」→「環境が変わったから」→「旅行をするのをあきらめる」なのか、それとも「旅行中は便秘してもあきらめる」なのか、どっちにしたらいいかわからなくなりました。
「あきらめる」とひとことで言ってもなかなか奥が深いです。
先生のお顔のついた帯を旅行中も持って旅に出たら直るかもしれません。それにしてももう少し笑顔の写真だったらよかったのになあ、と思います。写真の先生は、けっこう厳しい、硬い、便秘しそうな表情なのが残念でした。便秘外来に行かないと先生の笑顔は見られないのでしょうか。次回は、ぜひ柔らかい表情のお写真を期待しています!